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イッペイくんへ

出会いは2年前

イッペイくん

移籍のリリースに添えられた挨拶の中でも触れていましたが、我々とイッペイくんの出会いは2年前の新潟 十日町キャンプ。

当初、練習生として参加していたイッペイくんの経歴が明らかになり、とても驚いたことを覚えています。

スパルタク・モスクワのセカンドチームに所属していたU18ロシア代表。

キャンプ見学に行こうと思っていた私はちょうど前日にその情報を知り、ワクワクしながら向かいました。

このキャンプにはトッテナムユース出身のサイ・ゴダードくんや当時高校生だった町野くんも参加していましたが、練習試合で力強いプレーをみせていたイッペイくん。

キャンプ後に正式にマリノスへの加入がリリースされましたね。

そしてリーグ戦デビューとなったアウェイ甲府戦。

下位に沈んでいた相手に対し、リードされる展開で途中出場したイッペイくんは最後まで諦めずゴールを奪ってくれました。

試合には敗れましたが、とても鮮烈なデビューでした。

この年の12月。

マリノスナイトで見せてくれたイッペイくんのホンワカしたキャラクターもみんなに愛された要因のひとつですよね。

年が明けて2年目のシーズン。

そう言えば開幕前にはこんなサッパリした髪型でしたね。

そしてプレーの面でも。

イッペイくんのこのゴールでマリノスのルヴァンカップでの快進撃が始まりました。

カップ戦での起用が多く、ポジションもSBを経験するなどまさにチームのために尽くしてくれたイッペイくん。

不慣れなポジションでのプレーやもしかしたらイッペイくんの中でもいろんな思いがあったかもしれません。

けが人が出たり、チームが苦しい状況で見せてくれたイッペイくんの力強い、熱いプレーは我々多くのマリサポに沢山の勇気を与えてくれました。

そんなプレーとは反対に、ファンサはいつも丁寧。

おっとりした口調で話してくれる雰囲気も大好きでした。

また、チームでも愛されキャラだったんじゃないでしょうか。

イッペイくんの柔らかい空気感に癒されたマリサポもたくさんいましたよ。

そして忘れもしない昨年のルヴァンカップ決勝。

私は今でも思っています。
あのイッペイくんが倒された場面はファールだった。
PKだったと!

移籍してしまうということが決まったから尚更ですが、一緒にタイトルをとりたかった。

今シーズンも期するものがあったでしょう。

ほんの僅かな差でこんなにも早く終わってしまったルヴァンカップが残念でなりません。

ただ、イッペイくんは最後にマリノスに大きなものを残してくれました。

これは昨日の事でまたピンと来ないのが正直なところですが、イッペイくんが決めてくれた決勝点。

ここからマリノスの今年の天皇杯が始まりました。

この先、一緒に戦えないのは残念ですがあなたが残してくれたものを大切にマリノスは勝ち進みます。

大宮にはバブちゃんもいます。J1にあがってきてくださいね!

またいつか一緒に、という気持ちもありますが旅立つ早々に未練たらしいのもいけませんね。

ありがとう!イッペイくん!
また会いましょう!!


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