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書初めをした。
みなさま、あけましておめでとうございます。辞書頭です。
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1月1日のこと。
私がリビングのソファでくつろぎながら、
この世界で最も面白いコンテンツである
⇒『ゆる言語学ラジオ』⇐
を見ているとき。
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宿題用の「長い半紙」と「墨」が余ったんだけど、使う?
と、言われました。
そういえば弟は中学生なので、書道の宿題なんてのがあります。
懐かし……!
正月に今年の抱負を毛筆するなんて、なかなか風情があって良い宿題です。
……しかし、左脳だけが極めて肥大した弟に、書初めに対する興味があるわけありません。
おそらく、提出用の1枚を書いて切り上げたのでしょう。だから墨と大量の半紙が余ったのでしょう。
そんな事情を察した私は、
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頂こう。
と、紳士的な返答で筆を受け取りました。
第一話 書初めは1月2日が良いらしい。
どうやら私は、習い事で書道をしていたらしいです。
遥か昔の記憶なので、
先生がお手本で使う墨はオレンジ
水で何度も書ける珪藻土みたいな半紙がある
……という、書道教室あるあるしか覚えていないのですが、習ったことは習ったこと。自信を持ちます。
弟が余らせた半紙を消化するためとはいえ、美しい日本語を再び揮毫する機会に恵まれて、幸運なことです。
※揮毫……筆をふるって、字や絵をかくこと。
※人生で一度は使いたい、イケてる語彙。
……そんな私が、新年一発目に気合を入れて揮毫した一枚。
それがこれです。
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……これです。
なかなか趣のある仕上がりになったので、友人に送り付けてみました。
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誕生秘話
さっき書いたあの書体は『フルリム体』といって、ハングルの行書体らしいです。
私が通っていた書道教室は仮名漢字専門でしたので、残念ながらフルリム体は習ったことがありません。
となると当然、参考にするお手本が必要なので、
「フルリム体 金正恩 お手本」
と検索しましたが、なんと一向に出てきません。これは困りました。
※一応ハングルでも検索しましたがダメでした。
「서예(書道) 김정은(金正恩)」
日本語であれば、習字のお手本を作れるサイトがあるのですが、フルリム体ではそれもありません。てかあったとしても探しようがないです。
じゃあもう諦めて『ハングル書道の教科書』買えよと思いますが、そんなの待っていられない。今、書きたいんだ。金正恩を。
そこで!!
これを見て頂きたい。
아, 이, 우, 오, 오 ア、イ、ウ、エ、オ
나, 니, 누, 네, 노 ナ、ニ、ヌ、ネ、ノ
가, 기, 구, 게, 고 ガ、ギ、グ、ゲ、ゴ
간, 긴, 군, 겐, 곤 ガン、ギン、グン、ゲン、ゴン
……お分かり頂けますでしょうか?
この記事を読んでいる聡明な貴方ならすぐに気が付いたでしょう。
一見、無秩序な記号列に見える、ハングルの規則的な構造に。
……そう、ハングルって実は超システマチックな文字ってことに。
これを知ったらやることは一つですよね。
1,ネットで「フルリム体 画像」と検索する。
2,そして出てきた画像から、書きたい文字のパーツを含んだ文字をいくつかピックアップ。
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3,見つけてきたパーツを組み合わせる。
4,あっという間に金正恩(은)
これを金正恩の全てで行えば、お手本なんて無くても簡単に書けてしまうのです!
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……さて、この作業なんか既視感あるなと思ったら、新聞を切り抜いて脅迫文を作る作業ですね。どうして私は金正恩なんて作っているのでしょうか。新年おめでとう。
(終)
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最後にもう一度
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