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バーチャル空間活用によるオンラインからの現地イベント 参加体験【実証結果】

 今回は、スマホによる「バーチャル空間活用によるオンラインからの現地イベント 参加体験【実証結果】」の記事となります。

 本実証記事を始めて読む方にも向けて、まずは実証概要を説明します。

【テーマ名】
バーチャル空間活用によるオンラインからの現地イベント参加体験
【事業主体 】
TIS(株)
【目的】
・バーチャル空間を活用したオンラインからのお台場のイベント参加体験
→ポストコロナを前提として、オンラインにおいても体験価値の高いイベント等の実施・購入促進を実現させる
【事業内容】
• 「 XR Campus-イベント」を活用したイベント会場のXR空間化
→ヴィーナスフォート内7か所、セントラル広場1か所
• XR空間内で決済サービス「XR Pay」を使った購買体験
→蜂蜜専門店「ラ・メゾン・ド・ミエール・ナミキ」(ヴィーナスフォート内テナント)と連携
【実施スケジュール】
令和4年3月12日(土)、13日(日) 延べ2日間

  実証概要インタビューは下記のnote記事をご覧ください!

  実施主体のTIS(株)が行った、実証の結果や考察等を報告します。

実証内容とKPI

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実証結果の分析・評価

遠隔地域等からのオンライン参加による来訪者数の増加【KPI未達】

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・オンラインのべ来訪者数は二日間合計で780人でした。(目標:1,000人)
・主な来訪者層は30~50代で、現在の居住地は首都圏以外の7府県から約4割と、様々な遠隔地域から来訪いただくことができました。

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・現地以外からの参加率は約9割、最近(1年以内に)ヴィーナスフォートに行ったことがない人は約7割と、様々な遠隔地域からの来訪に加えて、現地に馴染みがない層に対しても来訪を掘り起こすことができました。

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・参加理由は先端技術の体験への興味が約9割となり、バーチャルフェスティバルという体験自体が参加するモチベーションに寄与しました。
・流入経路は、友人・知人からの紹介が7割であり、今回実証ということで限定的なプロモーションとなりましたが、今後広く認知されるプロモーションにも力をいれていく必要があります



現地来訪意欲【KPI達成】

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• オンライン来訪者の内、現地来訪したくなった方は97.1%でした。(目標:50%)
• 「現地にいるような雰囲気、臨場感を感じることができた」方は100%と、来訪意欲促進に効果がありました。
• 来訪者数が多かったブースは、リアルタイムバーチャル空間化を行っている3ブースでした。

物販をバーチャル空間上でオンライン化することによる売上増加【KPI達成】

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• 商品購入率はのべ来訪者数の2.3%(目標:5%)でした。
• 購入人数が多かったのは二日目の店主とのトークイベントに係る時間帯(15-16時台)でした。
• 購入しなかった理由としては、「商品の魅力を感じなかった」と「情報の登録が面倒だったから」が最多でした。

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• 「今後コミュニケーション機能を何らかの形で利用したい」と回答したのは92.1%となり、ニーズは高かったです。


考察と課題

【上手くいった点】
<臨場感のある体験の提供と来訪意欲増進>
 お台場バーチャルフェスティバルの満足度は94.7%、現地に参加したくなった人は97.1%、現地にいるような雰囲気・臨場感を感じることができた参加者は100%となり、体験が来訪意欲促進に一定の効果がありました。
<現地に来れない新たな層の掘り起こし>
 首都圏以外の7府県から約4割、現地以外からの参加率は約9割、最近(1年以内に)ヴィーナスフォートに行ったことがない人は約7割と、遠隔からの参加者や現地に馴染みがない参加者の来訪を掘り起こすことができました。
<現地関係者のご協力と現地を活かしたイベント開催>
 ヴィーナスフォート様、出店者様と連携することで本来であれば現地でしか体験できないイベントをバーチャル空間で開催できました。

【上手くいかなかった点】
<広く認知されるプロモーション>

 のべオンライン来訪者数は780人と、目標1,000人に対して未達。アンケートによると流入経路は、友人・知人からの紹介が7割であり、今回実証ということで限定的なプロモーションとなりましたが、今後広く認知されるプロモーションにも力をいれていく必要があります。
<商品の購入促進>
 商品購入率はのべ来訪者数の2.3%と、目標5%に対して未達。購入しなかった理由として、「情報の登録が面倒だったから」「商品に魅力を感じなかったから」が多く、機能面については継続的にリニューアルしていく必要があります。
<コミュニケーション機能の利用促進>
 コミュニケーション機能の利用率は10%台と低かった。理由としては、自分から話しかけづらいや周囲に聞こえることなど、心理的なハードルがあげられました。一方でコミュニケーション機能自体の利用意欲は92.1%と高いため、コミュニケーション機能の利用促進にはUXの改善が必要不可欠です。


今後の事業継続や実装に向けた取組

【継続に向けた取組方針】
①効果的な集客と、顧客層の確保
②参画事業者の拡大とイベントの増加
③オンライン⇔現地のコミュニケーションをはじめとしたUX改善

【必要な体制】
• 参画事業者数
 更なる事業者を巻き込んで魅力あるスポット/イベントを充実させ、来訪者を呼び込む。これに連動して他のスポット/イベントが一層活性化するという善循環を構築
• 新しい体験を軸としたファンの巻き込み
 魅力的なスポット/イベントを継続して公開し、新しい体験にファンを巻き込み、SNS等を活用して賑わいを共創する

【具体的な取組内容】
①広く認知されるプロモーション方法の検討
 今回は単発のイベントでありプロモーション方法にも限りがあったため、今後は事業者様とも協力した大々的なPRの検討などが必要になると思います。
②参画事業者獲得に向けた活動とイベントの増加
 多くの事業者がイベントを簡単に開催できることを本サービスの一つのゴール像とし、参画事業者およびイベントの増加を図りたいと思います。
③サービスのUPGRADE
 β版ローンチに向け、UX改善及び不足機能の実装等を継続的に進めていきたいと思います。


実証結果の報告は以上となります。

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