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★2★シングルマザーが子供二人を連れてイギリスに母子留学。 心の洗濯して帰国したら、グローバル企業正社員への道が待っていた話。【ビザ!ビザ!ビザ!】

英検で入学願書を出したことは前に書きました。



場所はチェルトナムにあるグロースターシャーカレッジ、通称グロスキャット。

1か月だけど滞在したこともあるから土地勘もあるし、ふふーん♪ なんて思っていたら、留学斡旋会社から電話です。

グロスキャットから

「1歳の息子さんがいるから受け入れることはできない」と。

入学拒否・・・

これは日本でもたまにニュースになりますよね。

学生ビザを持った○○人が不法就労とか行方不明とか。日本国内の話です。

これを懸念してのことです。

学生ビザを発行した大学など教育機関は政府が決めた出席率85パーセントに満たない生徒がいると判断されると、その大学はもうインターナショナルな生徒を集めることができなくなってしまうのです。

イギリスは日本と同じ島国。

移民管理は一つの大きな問題です。

なのでとても厳しい。

数年前の夏にもロンドンのメトロポリタン大学が留学生ビザの発行スポンサーの資格をはく奪され、多くの留学生が勉強できない環境になりました。

当時のグロスキャットも1歳の息子がいる私が子供が具合が悪くなったなどと言ってあまり大学に来ないのじゃないか、ということを恐れての判断でした。

ま、気持ちはわかる。

でも、どーすんのさー!
子供もその気よ?

留学斡旋会社が提案してくれます。

「一つだけ受け入れてくれるカレッジがあります」

どこどこ?

「バーミンガムの近くのダドリーカレッジです。」

バーミンガム。

ええ、行ったことありますよ。

チェルトナムにいたときに、どこか北の方(ヨークか湖水地方)に旅行に行ったときにコーチ(長距離バス)の乗り換えでちょっと降りた町。

私の印象は。

ラフな町。

いい印象ゼロ。

イギリスの高級保養地チェルトナムに住んでいた、というよりそこしかイギリスを知らない私から見たら、ほこりっぽくってグレーな印象の町でした。

単純に、きれいじゃなかった。

その隣町(実際は本当の隣ではなく同じ地域なだけ)のカレッジだという。

ハリー・ポッターに出てくるダドリーちゃんですね。同じ綴りです。
彼と同じ名前ってのがひっかかる・・・。




うーん。

さっそくググる。

カレッジ自体は悪いカンジしない。

ガラス工芸の専門コースもあるし、アロマのコースもある。

バーミンガムはロンドンに次ぐ大きさの町だけど、ダドリーは小さな田舎町。

ま、いいか。

大好きなチェルトナムさようなら。

ダドリーから案外近いし、と慰めてみる。
あくまで前向きな自分。

ポリアンナみたい 笑

母子家庭を受け入れてくれるだけでありがたいじゃないですか。

こうして私はダドリーカレッジの書類審査と電話面接を受け、無事CASナンバーを取得できる身分に。

晴れてビザ申請できる身分となったのです。

さて8月の下旬にやっとダドリーカレッジからCASナンバーをいただき入学許可がおります。

それがないとビザ申請できないんですね。

何十枚もあるビザ申請書を辞書とにらめっこしながら書きあげます。
間違ったらね、高額なビザ申請代金がパーになっちゃうからね。

「イツ トコウ シマスカ?」の欄には申請する3日後の「9月1日」と強気の書き込み。



イギリスのビザ申請センターは汐留にありました。

私たちは地方に住んでいるので、新幹線で上京します。

そこに入室する際はガードさんが空港よろしくボディチェックしてきます。

靴も脱いで、ベビーカーの息子も下されます。

事前に予約していくので待ち時間は少ないのですが、
愛想は売らないよって感じのハーフのお姉さんが鋭い目つきで私の書類をチェックします。
それでは受理します、といわれ、やっとほっとできます。

そのあとにbiometric enrollmentという手続きをします。
これは生体情報といって瞳孔の情報を登録することにより不法入国を阻止するためのものです。
1歳半の息子はやらなくてOKでしたが、6歳の娘は瞳孔の写真を撮られました。


そのあとは昔の友人とあったりして、
離婚からずっと突っ走ってきた私のつかぬ間の楽しいほっとした時間でした。

さてその後、ビザがどうなったかというと。

東京汐留から私たちのパスポートとビザ申請書類がフィリピンのマニラに送られます。

ビザ追跡システム、ってのがありまして、チェックしたら

申請して5日目にはprocessed application in transit となって大使館で審査が終わって日本に輸送中
       ↓↓↓
6日目processed application returned to courier おうちに送っているよ

ってことでなんと9日目には子供たちともども

無事Tier4の学生ビザがとれたのでした!!

平均3週間ほどかかると言われていたビザ申請も無事9日でGET!!
今までグロスキャットもダドリーカレッジもほーんと事務能力あるのかってぐらい遅かったから
イギリス人仕事しているんだ・・・、と変に感動したのです。
 

次はいよいよ渡英編です!
母子で無事に海を渡れるのか、★3★をお楽しみに!

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