卒業生に贈る言葉(中学3年生に向けて)

皆さんは戦後最大の「政策による」社会混乱に大きく振り回された中学青春期を送りました。そこに矛盾や疑問を感じませんでしたか。

様々な経験をするべき成長期の君たちに、不安と制限ばかり与え、機会を奪った我々大人の責任は大きいです。君たちが今の社会をどう捉えているかわかりませんが、本能的な感覚をどうか大事にしてください。心の中まで他人に同調させる必要はありません。

大人は時にもっともらしい言葉で子供をねじ伏せますね。「あなたを守るための」対策ですとか「大切な人を守るための」政策ですとか、そんな言葉で畳みかけられた、君たちは抵抗の心すら表すことを躊躇ってしまいますよね。

個人がシステムの横暴に抵抗する力を獲得するために、勉強はある程度必要かもしれませんね。思いを伝えるためには日本語を自由自在に駆使する力が必要ですね。社会政策の良し悪しを判断するには科学的知識や色々な視点からの歴史解釈を学ぶ必要があるかもしれません。

最後に、コロナの経験がネガティブなものだと思い込まないことが重要です。コロナを契機に今まで気づかなかったことに気づいたり、学校に頼らない勉強法を見出したり、新しいことに挑戦したならば、後々、「コロナの経験は自分にとってプラスだった」と思えるようになるでしょう。

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