モーツァルト:弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464(String Quartet No.18 in A major, K.464)

00:00 I. Allegro
07:21 II. Menuetto
13:29 III. Andante
24:34 IV. Allegro ma non troppo

演奏者 Borromeo String Quartet (String Quartet)
公開者情報. Boston: Isabella Stewart Gardner Museum
著作権 Creative Commons Attribution Non-commercial No Derivatives 3.0

モーツァルトの弦楽四重奏曲第18番 イ長調 K.464 は、モーツァルトがハイドンに捧げた「ハイドン・セット」と呼ばれる6曲の弦楽四重奏曲の中の第5番目の作品です。1785年に作曲されたこの四重奏曲は、当時のウィーンで非常に人気があり、モーツァルトとハイドンという二人の巨匠の友情と互いに対する敬意が感じられる作品群の一つです。

### 楽曲の構成
この四重奏曲は、以下の4つの楽章から構成されています。

1. **Allegro** - 第1楽章は、イ長調の軽快なアレグロで、モーツァルト特有の明るく洗練された主題が特徴です。複雑な和声とリズムの変化が見られ、聴き手に強い印象を与えます。

2. **Menuetto and Trio** - 第2楽章は、メヌエットとトリオの形式をとっています。この楽章では、より伝統的なダンス形式が取り入れられており、洗練されたコントラストと優雅なメロディが展開されます。

3. **Andante** - 第3楽章のアンダンテは、より内省的で情感豊かです。モーツァルトはここで深い感情を表現しており、繊細な弦のタッチが心に訴えかける楽章となっています。

4. **Allegro non troppo** - 最終楽章は、アレグロ・ノン・トロッポと指示されており、活発ながらも過度に速くないテンポで進行します。この楽章では主題の発展が巧みで、技術的に要求される部分も多く、四重奏団のアンサンブル技術が試される部分です。

### 音楽的特徴
モーツァルトはこの四重奏曲で、ハーモニックな探求と形式的な実験を行っています。特に第1楽章と最終楽章では、対位法的な技法が取り入れられ、異なる楽器間での対話が印象的です。この作品全体を通じて、モーツァルトは既存の弦楽四重奏の枠を超えた音楽的表現を追求し、個々の楽器の響きや組み合わせに新たな光を当てています。

### 文化的・歴史的背景
「ハイドン・セット」は、モーツァルトがフランツ・ヨーゼフ・ハイドンへの深い敬意と友情を示すために作曲されました。モーツァルト自身がハイドンの音楽に深く影響を受けており、このセットの作品は両者の芸術的な交流の証として今日に至るまで高く評価されています。

モーツァルトのこの四重奏曲は、彼の作曲技術の成熟を示す作品であり、弦楽四重奏のレパートリーにおいて重要な地位を占めています。

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#モーツァルト #弦楽四重奏曲第18番 #イ長調 #K464 StringQuartetNo18

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