社畜をアピールする人
私の会社では、長年、非正規雇用で働いていた社員が、正規で登用された2~3年後、リーダー職に就くひとが増えている。
処理能力と数字が良ければすぐ昇格できるようなことがある。
そのうちのおひとりと話した出来事。
ある日
「これはこうしてみたほうがより良いんじゃない?どうかな?」と新しくスタートをさせた仕事の手順をちょっと改善させたらどうかを提案したとき
「これは会社が決めたことですからそれ以上することないと思いますが」と即、返された。
その仕事の向こう側にはお客様がいる。改善したほうが後々、スムーズにことが運ぶのに「それじゃ会社が決めたことって意味がないですよね~」
会社の方針は分かる。
現場の進め方をちょっと変えませんか?と提案しているだけで
あまりにも
「会社が」「会社のルールが」「マニュアルが」を連発し受け止めてくれる様子もなかった。
“この人は今まで意見交換なんてない全て会社(上)からの指示通りの仕事しかしてなかったんだな”
“お客様のメリットデメリットなんて関係ない”ってことか~。と提案の話を諦めた。
確かに仕事は早い。
どんなに周りが忙しくても自分の仕事が終われば就業終了の鐘がなる前にデスクを片づけ鐘とともに去っていく。長いこと派遣元と数社の派遣先で指示通りに働いていたんだろうな?的なところがある。
勿論、長年非正規で悔しい思いをしながらも頑張って正規に変わって現状の不満や熱意を発して少しでも自分のいる場所を良くしていこうとしているひとも多くいる。
わたしがそういう人たちを見て接していたから“このひともそうだろう”と思い込み考え方が偏っていたのかもしれない。
そんな頑張っているひとたちが自ら『社畜』とアピールしているならそれは自負からだと思う。何かを作ったり変える力があると思う。
本当の『社畜』っていう社員は、革新不要なマニュアル通りっていう意味なのかもしれない。