『ひと』を読んで自分を見つめ直す
こんにちは、ひぶろのです。
今日は小野寺史宜さんの 『ひと』
の感想について書いていきたいと思います。
※注意
少しネタバレを含む可能性があります。ご了承ください。
紹介
女手ひとつで僕を東京の私大に進ませてくれた母が急死した。僕、柏木聖輔は二十歳の秋、たった独りになった。大学は中退を選び、就職先のあてもない。そんなある日、空腹に負けて吸い寄せられた砂町銀座商店街の惣菜屋で、最後に残った五十円のコロッケを見知らぬお婆さんに譲ったことから、不思議な縁が生まれていく。本屋大賞から生まれたベストセラー。
感想
この本の登場人物はとても個性豊かで、そしてどういう人間なのかが深く書かれています。登場する全ての人の背景、人柄が伝わるように描かれていて、こういう人いるよなぁと共感できたり!出来事全てに、そんなこと起きないだろ〜というような無理がないような感じで、あれ?これ、ノンフィクションだっけ?と錯覚してしまうような話でした。そして主人公が葛藤しながらも成長していく様子、これがもう応援したくなる応援したくなる。周りの人に惑わされながらも周りの人に助けられ、人との繋がりってどこで何が起こるか分からないなぁと思いました。めちゃめちゃ余談なのですが、主人公の考えが少し自分に似ているような気がして、僕はめちゃめちゃ感情移入してしまいました。
印象に残った表現
『無理に言うなら、高位にいる善人ゆえの鈍感さ、だろうか。上空から見ていると地上すれすれで起きてることには気づけない、とでもいうような。』
『大切なのはものじゃない。形がない何かでもない。人だ。人材に代わりはいても、人に代わりはいない。』
まとめ
この本は、人間関係で悩んでいる人、人間関係で悩んでいない人、全ての人に読んで欲しい本です。ぜひぜひ!
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。