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『100回泣くこと』感想

こんばんは、ひぶろのです。
今回は中村航さんの
『100回泣くこと』
の感想を書いていきたいと思います!

新しい本ではないですが、
まだ読んでない方、少し前に読んだよという方に、
読みたい、また読んでみようかなと思って頂けたら
嬉しいです。

紹介

実家で飼っていた愛犬・ブックが死にそうだ、という連絡を受けた僕は、彼女から「バイクで帰ってあげなよ」といわれる。ブックは、僕の2ストのバイクが吐き出すエンジン音が何より大好きだった。四年近く乗っていなかったバイク。彼女と一緒にキャブレターを分解し、そこで、僕は彼女に「結婚しよう」と告げる。彼女は、一年間(結婚の)練習をしよう、といってくれた。愛犬も一命を取り留めた。ブックの回復→バイク修理→プロポーズ。幸せの連続線はどこまでも続くんだ、と思っていた。ずっとずっと続くと思っていたーーー。

感想

   最初は幸せな恋愛小説だなぁとほっこりしながら読んでいたのですが、だんだん不幸が続いたりして、人生は上手く生き続けるわけでもないよなぁと感じました。幸せって、なってすぐは一生続くものだと無意識に思ってしまいがちだけど、全然そんなことはなく、自分で工夫しなきゃ途切れてしまうことも多かったり、工夫をしたところでどうしようもない状況に陥ってしまったりと幸せを続けるってすごい難しいことだと思いました。幸せという状態があるから不幸という状態が存在するわけであって、幸も不幸も表裏一体なのだとこの本を読んで改めて実感しました。そんな中でも最後まで前を向き進み続ける主人公。そんな姿に勇気をもらえる、とても力のある小説だと思いました。

印象に残った表現

『知識は僕に語りかける。全ては終わるのが大前提なのだと。いつか訪れる終わりを前提にした、生であり愛なのだと。そういう道理なのだと。』

『もうどうやっても取り戻せないことは、胸の中に穴となって残る。それはまだ小さな穴かもしれないけど、無限に深い穴かもしれない。』

まとめ

この本は、もしかしたら恋人がいるという人の方が
響く内容かもしれません。
ですが、いないという方でも感動は間違いなしです!
ぜひ読んで欲しいです!

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。


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