[ep,4]前期合格発表日の話
3/8日、私の志望校は17:00に合格発表があった。
なぜ17:00なんだ、遅すぎる。おかげで私は朝から長い間ずっと落ち着かなかった。
やっと17:00になったと思っても、ネットが集中して繋がらず、やっと見れたのは18:00前だった。
急にサイトが繋がった時に忘れかけていた緊張が再び走り、心臓がバクバクなった。落ち着け、大丈夫、合格してるから。
そう思いながらゆっくりスクロールした。
私の番号はなかった。
不合格だった。
合格していると完全思っていたので戸惑った。
そして何度も確認した。
でも私の番号はなく、暫くしてからその事実を受け取ることになる。
なぜ?合格するのでは?母も友達も受かると言っていたし、私も受かるものだと思った。
試験を振り返れば、トラブルや難化があり、不利な状況で、不合格なのも納得出来た。でもそれよりも、直感で合格出来ると思っていた。直感はよく当たるから、尚更不合格な事が最初は受け入れられなかった。
涙が出てきた。一番思った事は、応援してくれた周りの人達の期待に応えられなかった申し訳なさだ。
「あんなに頑張ったんだから受かるよ、大丈夫」
「絶対に受かる」「いつも通り頑張って!」
家族や友達が言ってくれた応援のことばが次々脳内に再生される。涙が止まらなかった。
二階にある自分の部屋で結果を知り、一階のリビングに家族が居たが、下に降りる勇気はなかった。LINEで母に「ごめん下に行けないや」と送った。母は察して私の部屋に来た。母に話しかけられた途端に今まで以上に大きな声で泣いてしまった。お母さんごめん、期待に応えられなくてごめん、あんなに応援してくれていたのにごめん、
涙が止まらず声に出すことは出来なかったけど心の中でずっと思っていた。
想像以上に悔しくて悲しい。今でも思い出すと涙がでる。
母は私の背中をずっとさすってくれていた。
「受かると思ったんだけどなぁ。仕方ない、切り替えるしかないよ。」
私はその後も部屋にひきこもり、母は今後の計画を一緒にたてようと明るく言ってくれたが、リビングにいる家族の顔を見ただけでまた泣きそうだったから、その日はご飯も自分の部屋で食べてお風呂も入らずに寝た。
布団のなかでも涙は止まらなかった。
翌朝。まだ気を緩めたら泣いてしまう状態だったが、後期まであと三日。準備はしないといけない。
こんな思いは一生しないな、ほんと人生は何が起こるかわからない。そんなことを思いながらとりあえず参考書を開く。
前日泣きすぎたせいで、翌朝は目を開くのも大変だった。
私の受験はまだ続くらしい。
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