性と善悪
食と睡眠は肉体の維持のために必要絶対だ。
そういった点で人間に食欲と睡眠欲があるのは理解できる。
だがこれといった発情期が特段ない人間に性欲があるのは当たり前、前提として人に備わっているとするのは不思議である。
生殖という目的以外にも人間は性行為をする。
動物は性欲に突き動かされて性行為を行うというより自然の摂理やタイミングに従って恐らくしているのだろうと想像する。
少なくとも道具を作り出せない動物には避妊という概念すらないのかもしれない。
例え快楽のために性行為をしたとしても裁かれるわけではない。
ここで人間の説く命の尊さパラドックスが生まれる。
避妊の確率と引き換えに得る”快楽”と”生命の重さ”を天秤にかける時点で人間は人間に対して
本来「命の尊さ」などという崇高な事柄を問えないであろう。
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