一味違ったイメージ法
催眠誘導の方法論には様々なものがあります。
その中でも有名で、通話催眠や催眠音声などの「音声」による誘導をメインとするフィールドでよく用いられる手法のひとつが「イメージ法」です。
このnoteでは、一味違ったイメージ法による誘導について、そのやり方とちょっとだけ背景知識のお話をできたらと思います。
イメージ法
本題に入る前に、「イメージ法」と言った場合にどのような誘導方法を指すものか、ということを簡単に述べておきたいと思います。
(明確にイメージ法の定義があるのかわかりませんし、僕自身が全く使わない手法なので間違いがあったらすみません。)
ここで想定しているイメージ法とは、リラックスできる情景やそれに付随するストーリーを語ることで、変性意識へと誘導する技法です。
この場合、「深くに沈む」とか「奥深くに進む」、「気持ちよく漂う」といったイメージと相性が良く、これらを想起させる情景を伝えます。
この技法のメリットのひとつは、誘導から自然と深化の方向へ話を展開しやすいことだと思います。
つまり、深く沈むことで、さらに深い催眠へ、という展開を作りやすい、ということです。
よく用いられる例としては、「海」があると思います。
海に沈んでいく心地よさをイメージしてもらうことで誘導します。
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