催眠のスクリプトについて思っていること
先日、催眠を教えている友人と話をしていて催眠の誘導や現象を引き起こす際のスクリプト文の話になりました。
そういえば、いろいろ考え方や技法のことはかなり教えていても、誘導スクリプトとかの具体的なものの話はしていなかったな、気づきました。
一応、言語を用いる際には、こういうことを意識して、という話はかなりしてはいますが、スクリプトというワードを出したり、具体的なスクリプトを渡したりはしたことないです。
(僕自身、スクリプトを作ったことがないですし…)
そこで、このnoteでは催眠のスクリプトについて、僕自身が考えていることなどを少しまとめてみたいと思います。
催眠誘導や暗示のスクリプト
スクリプト
催眠の誘導や暗示、現象を引き起こす際には、多分に言語が用いられます。
そこで、どういう言い回しをするか、というのを定型化させてあらかじめ書き起こしたものを、人はスクリプトと呼んでいるように思います。
スクリプト(script): 脚本、台本
この意味で、要は誘導とか催眠セッションの脚本、台本ですね。
あとは、催眠音声などでは作成者と声優さんが違いますし、何回も収録したりするでしょうから、スクリプトの作成が必須の作業と必然的になりますよね。
ちなみに、ですが、僕が言語について(特に催眠とかの文脈で)思ってることは、以前にnote記事に簡単にまとめています。
もし興味があれば、こちらも合わせて見てもらえると嬉しいです。
特に、言語の想起性、暗示性が催眠の文脈では重要に思っています。
スクリプトの具体例:凝視法誘導 + 階段のイメージを用いた深化法
スクリプトの具体例として、最もメジャーな「凝視法」からのよく深化法などで使われる「階段のイメージを用いた深化法」の僕なりのスクリプトを載せておこうと思います。(需要があるかは知りませんが…)
何気に、スクリプトをちゃんと書くのはこれが初です。
注意
一応、誘導の性質を持つ文章なので、以下の内容の閲覧には注意してください。
[誘導パート]
指を見てもらっていいですか?
指を左右に動かすので、目で追ってください。
指を見ていると、瞼がだんだん重たくなってきます…
そのまま、瞼が閉じて、すぅーっと眠ります。
[深化法パート]
今、あなたの目の間に10段の下に伸びる階段があるのをイメージしてみてください。
これから、私が数を10から0まで数えていきます。
数を数えるたびに、あなたはその目の前の階段を一段ずつ下りていき、さらに深い催眠状態に落ちていきます。
カウントダウンで落ちていくのはとっても心地よいですよね。
では、数えますよ。
10, 9, 8, 7, 6, 5…
もう半分ですね。
あと半分、完全に階段を下りきるともっと深い心地いい状態になります。
4, 3, 2, 1…
最後、この一歩でとっても深く落ちますよ。
0
スゥーと深く落ちていく。
非常に簡単ですが、以上がスクリプトになります。
僕のスタンス
それでは、最後に僕個人のスタンスについてお話してこのnote記事を閉めようと思います。
僕個人の考えとしては、催眠のセッションや誘導はライブである、というものがあります。
要は、状況や被験者の反応を見ながら、それに合わせて、その場で組みましょう、というスタンスです。
もちろん、何もなく感覚で言葉を紡げ、というわけではなく、こういう風な言葉を投げかけましょう、と言った知識や方法論はあるので、それに沿って、その場で相手に合わせて適切に、というのを大切にしています。
なので、スクリプトを考える、といったことはしたことがないですし、この記事執筆現在は催眠を教える際のトピックとして取り上げることもないです。
もちろん、催眠に全く触れたことない初学者の方にとっては、どういう言い回しをするのか、という具体例や話のたたき台にはなると思います。
その意味ではスクリプトも有用だと思っています。
上記の考えは、あくまで僕は、というだけの話です。
おわりに
以上、非常にざっくりですが、催眠誘導や暗示のスクリプトについて、何となく思っていること、それに関連して僕のスタンスのお話をさせてもらいました。
こんな考え方もあるんだな~と軽く流し見してもらえたら嬉しいです。
ここまでお付き合いありがとうございました。
そうは言っても、じゃあ具体的に組む際には、何を考えているのか?という話はあると思います。
なので、有料部分では、僕個人の組み方とか、組む際に意識していることをちょっとまとめてみようと思います。
仰々しく書いていますが、たぶん当り前のことを言ってるだけなので、そこのあえての言語化などに興味があるようでしたら、見てもらえると嬉しいです。
(たぶん皆が普通に当たり前として、考えていること、やっていることだと思います…)
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?