☆新商品情報☆農夫のカボスと蜂蜜のラガー
「ねぇ。かぼすでビールって作れるの?」
この商品を作るきっかけは母のふとした一言でした。
「柑橘系を使ってビールを作るのってクラフトビールでは割と普通のことだよ。」
私はそう答えました。
「じゃあ、おばあちゃんの家から山盛りかぼすが届いて使いきれないから全部持って帰ってお酒にしてよ。ちょっと飲んでみたいし。」
現在祖母は畑仕事をしていませんが、母の兄が引き継いで畑をやっています。
その兄から届いた、一般家庭では決して消費できない量のかぼす。
かぼすの皮を少し削って香ってみて、果汁を絞って飲んでみて。味、香りの印象は家庭感満載。悪い意味ではなく、洗練されていない荒々しさはあるものの、育てた人の顔が見えてくるというか。そんな素朴な雰囲気を持った素材でした。
「あぁ、まさにこういうことがしたくて独立したんだよな。」と、少し嬉しい気分になり、早速レシピを思案。
レシピはシンプルに。モルトでかぼすの香りを下支えはするけれども、主役は実家のかぼす。
おしとやかだけど、ちゃんと存在感も残しつつ、ドライでキリっと飲みやすい。そんなレシピにしようと、ワクワクしながら考えていました。
そんな時、お知り合いに蜂蜜を採取している方の存在を思い出し、打診してみると二つ返事で承諾いただけました。蜂蜜をビールに使用しても残念なくらい香りは残りませんが、(これが本当に生産者泣かせですが、これについてはまたいつか記事にしたいと思います)独特のドライさと爽やかさを演出してくれるいい素材です。
そんな実家のかぼすと、お知り合いの蜂蜜とで醸された商品です。
かぼすは段階的に投入しました。何割かはフレッシュな青い内に熟成段階で投入し、残りの何割かは追熟して皮が黄色くなるまで待ってから投入してみました。
今まで師事してきた諸先輩方の教えから、柑橘の白い皮の部分は全部取り除いてたりします。このおかげでえぐみが本当に緩和されます。
色んな段階と手間を踏んでいるので正直めんどくさいですが、そのおかげか青々しさと熟された感じのバランスがちょうど良く仕上がったように思います。ベースとなるビールはラガーにしました。
先ほど味見をしてみましたが抜群にいい感じです。
今日はそんなラガーを充填しています。充填してから落ち着くまで少し時間を置きたいので、来週ごろにはリリースできると思います。
今年はこんな感じで、少し商品について詳しくご紹介させていただこうと思います。
気になった方はご連絡くださいますと幸いです。
◎商品名:農夫のかぼすと蜂蜜のラガー
◎ビアスタイル:Fruits Honey Lager
◎アルコール:5.5%
◎IBU(苦味指数):20
◎テイスティングの印象
キリっと飲みやすくドライなラガー。最初はラガー単体としての旨さが目立ちますが、フィニッシュで鼻腔に抜けてくるかぼすの香りと風味が実に心地よいです。
温かいお部屋で鍋をつつきながら、焼き魚と一緒に、もちろん洋食との相性も間違いなく良いでしょうが、こちらに関しては和食との相性の方がよさそうに感じます。
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3diamond.brewery@gmail.com
どうぞよろしくお願い致します。
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