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Charider's Porterの定点観測テイスティングについて(製造者目線)

こんにちは

今日は天気が崩れるかも。みたいな予報でしたが嘘みたいにいい天気ですね。相変わらず寒いですが、仕事はせねば。
ということで少しばかりレシピをドライに変更した当醸造所の定番、「Charider's Porter」の定点観測テイスティングを少々。

当醸造所の記事を初めてお読みになられる方はこちらをご一読いただけますと幸いです。自己紹介替わりです。

さて、それでは早速テイスティングについて書いてみようと思います。
商品はこちらです。

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写真では真っ黒に見えますが、ブラウンポーターなので少し淡い黒。

詳細は下記の通り
Style : English Brown Porter
IBU : 25
ABV : 5%
Malt : Marris Otter, EBC 400, Flaked Oats, Peeled Chocolate Wheat
Hop : Fuggles

割とシンプルなレシピです。とてもドライでキリっとしており、飲みやすい印象に仕上がったのは狙い通り。ただ、もう少しキャラメル感やボディ、ロースト感があっても良かったのかもしれない。というのが感想です。

とはいえこちらは昔、自転車乗りがのどの渇きを潤すために飲んでいたものでもあるので、そういった意味では目的に合っています。
ラガーにも負けず劣らずなくらいグイっとお飲みいただけます。

ドリンカブルではあるし、重さもそこまでないのでグビグビ飲んでいただくにはベスト。ただ、ほんの少し麦のいやらしさが感じられるので、次は

・Marris Otter → RED X, Munichに変更、もしくは比率を調整する。
・もう少しキャラクターモルトを加えて味の深み、層を付け加える。

こちらを調整してほんの少しボディを出し、麦のいやらしさをマスクして完成度を高めたいところです。

「Marris Otter」
とても伝統ある由緒あるモルトで、英国で生産されています。おそらく日本国内ほとんどの醸造所が使用されている、使用したことのある素晴らしいモルトです。ほぼ全てのビールの味の下支えをする屋台骨となるモルトです。
「RED X」
ドイツで品種改良された、これを使用するだけでレッドエールが製造できる。という赤い麦汁を製造できるモルトです。
感覚的には「Marris Otter」よりも少しカラメル感のあるモルトで、当醸造所では微妙な色彩や味の調整に使用しています。もちろん、これ単体で製造したビールもとてもおいしいです。
「Munich」
こちらもドイツ産。こちらは上記2つに比べてもう少しボディが強いモルトで、軽いキャラメル感やパンのようなニュアンスを有しています。
ミュンヘンラガーやメルツェン、ボック等に使用されることが多いです。

ホップからくる苦みや草っぽさは現時点ではとても丁度よく感じるので調整なしでも良さそうです。

現時点でも悪くないですが、もっとおいしく調整できそうなので、早く売り切って次のバッチを仕込みたいですね。
皆様、ご購入いただけますと幸いです笑

滋賀県ではなぜか濃色系のビールが良く売れます。
これは本当に私も驚いていて、当醸造所にはほかにもDunkel, Brown Aleといった濃色系のビアスタイルがあるのですが、ペールエールと同じくらい出荷されています。

どちらかというとフルーティなニュアンスを苦手とされる方が多いということ、せっかくお金を払うのならば見た目の違いがわかりやすいもの。

こちらを選ばれる方が多いからかもしれませんが、私としてはこういった濃色系のビアスタイルを製造するのが好きなので嬉しい限りです。

バレンタインを少しすぎてしまいましたが、こちらはチョコとの相性も抜群。バレンタインにいただいたチョコとのペアリングを楽しまれてはいかがでしょうか?

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