10月20日 The Efficiency of the Profit Motive 利潤動機の利点〜お金儲けは悪なのか?
おはようございます。こちらの続きです
今日も #ドラッカー #365の金言 から人生と経営を深めていきませんか。
本日 #10月20日 、 テーマは #The_Efficiency_of_the_Profit_Motive #利潤動機の利点
利潤動機に関する唯一意味ある問題提起は、それが支配欲の発現として社会的にましであるか否かということだけである。
その点、あらゆる支配欲のなかで、利潤動機が社会的に最も優れたものであることは疑いない。利潤動機以外の支配では、野心ある者に直接的に支配力を与え、人を支配する満足を与える。これに対し、利潤動機だけが物に対する支配力によって、この満足を与える。(『企業とは何か』)
ACTION POINT
#人に対する支配力よりは物に対する支配力のほうがましであるとの考えに立ってください 。
今日のテーマは、利潤動機。平たくいうと、「お金儲けの動機」。「儲かるから働く」。「儲かるから仕事にする」
儒教(論語)・仏教の普及している我が国において、悟り・解脱が尊ばれ、欲望を持つこと自体=悪、すなわち、金儲け=悪、悪だくみ、反自然的、反社会的、と刷り込まれている人が多いことの弊害がありますね。きちんと価値ある製品や作品を作っても、とにかく「金稼いじゃ悪」という人。
そういう人はえてして、お金を嫌っているからお金が集まらず、生活は楽ではありません。そこで、こじれてしまって、もう資本主義はダメだから、社会主義的というか共産主義へ、という人も昨今は増えてきているようだが、それこそ一昨日、「経済人の終わり」「産業人の始まり」でドラッカーが指摘した通り、全体主義への道になる。
なぜなら、たとえ天使が社長でも利益は必要だからである。
利潤動機は必ずしも人間の本性ではない。しかし、人間の本性には支配欲がある。利潤動機はその支配欲の1つの現れである。したがって、利潤動機を無くせば、平和で平等な社会が実現されるのではなく、人間本性としての支配欲が利潤動機以外のかたちをとるだけである。(「会社とは何か」220ページより)
ドラッカーは、利益を目的とすることは誤りだと口を酸っぱくして言う。利益とは、世のため人のために、明日もっとよい事業をするための必要条件である。それは目的や目標よりもきつい条件である。実現できなければ存続さえ怪しくなるというものである。
未来について唯一確かなものは不確実性すなわちリスクである。リスクの語源が、アラビア語の「今日の糧を稼ぐ」であることは偶然ではない。
未来のリスクを賄うための利益、社会にとっての富の創出能力を維持するための利益を上げることは、企業にとって絶対の条件である。
必要な利益は稼いじゃいかんのかい?稼ぎにくい世の中になっていますが、良いものを提供して社会の期待に応えることです。やっていきましょう。
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