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【コラム】YouTubeで探る4ディアボロローの歴史

YouTubeに動画をアップしました。4ディアボロローの回し方をわたぬきくんに教わっています。
4ディアボロローの練習でつまづいている人、これから練習したいと思っている人は要チェックです。

動画を撮影して編集したりYouTubeにアップしていると、その最中で色々なことを考えます。特に多いのは「あれも話せばよかったな、、、」とか「動画に載せたいけど、動画の尺が長くなるからカットしよう、、、」といったことです。
このnoteは動画で語りきれなかったことや、テキストの方が見易い諸々を書き起こしていきます。今後もこんな感じの記事をアップする予定なので、記事へのスキ、アカウントのフォローをお願いします!

今回は4ディアボロローの歴史について、YouTubeに残る動画をもとに紹介していこうと思います。

■4ディアボロローってなに?

4個のディアボロを頭より低いくらいの高さかつ円軌道でコントロールしているものを4ディアボロローと呼ぶことが多いです。
なぜこのような曖昧な表現をしているかというと、辞書や公式団体によって定義されている訳ではないためです。少なくとも日本語のドキュメントで記載されているものは見つけられませんでした。

英語では4 diabolo lowと表記します。そのため発音の違いによって4ディアボロロウと記載されていることもあります。どちらでも違いはありません。
4ディアボロウィンドミル(4ミル)と呼ばれることもありますが、同じ技を指しています。どちらを使っても伝わるので、どちらで呼んでもOKです。

■最初に4ディアボロローを回した人ってだれ?

マレーシアのディアボロプレイヤー姚膨豪(日本人プレイヤーの間ではポンハオと呼ばれています)が最も古い動画をアップしています。
my 4diabolo video

2008年に20キャッチほど成功しています。
上記のYouTubeチャンネルでは、他にも4ディアボロローのトリックの動画もアップしています。
4 diabolo 5-3 sun

こちらは2010年の動画です。今ではトリックをおこなうプレイヤーは珍しくはありませんが、2010年の時点で技が成功していたことは驚きです。

また近い時期にはOfek Shilton(オフェック)が4ディアボロローで足回りを成功させています。
4 Diabolo under the leg by Ofek Shilton

こちらは2009年の動画です。

■4ディアボロローのスタートの変遷

ポンハオが動画をアップしてから、世界中のトップレベルのディアボロプレイヤーの間で4ディアボロローにチャレンジする人が増えたのかと思われます。くどうがディアボロを始めたのは2012年の4月ですが、その時点でパフォーマンスに組み込むプレイヤーもいました。
2012年当時、4ディアボロローのスタートはいくつかありました。その中で有名なプレイヤーのスタートを紹介します。

  • ポンハオの3ディアボロのストールからの投げ入れスタート

  • オフェックの4ハイからローに落とすスタート

  • エティエンのレッグストールからのラップスタート

  • ギヨームのラップ一つと投げ入れ一つから始めるスタート

↓ストールからの投げ入れスタート。↓

↓4ディアボロハイトスから4ディアボロローに落とすスタート。↓

↓3ディアボロのレッグストールからラップスタート。↓

※ギヨームのラップ一つと投げ入れ一つから始めるスタートについて、該当の動画『Purple clock, white prop. 』がYouTube上で非公開になっているため、動画を割愛します。

2012〜2014年あたりは3ディアボロストールからの投げ入れスタートが多かった印象です。前段階として必要なトリックが3ディアボロストールのみで、最もとっつきやすかったためだと思われます。

いくつかのスタートの方法で画期的だったのが、現在最も普及している4ディアボロホバースタートです。

2013年にYouTubeで公開された動画で、ワンハンド3ミルから4ホバーを始めているところがアップされています。同年末に販売されたDVD『プラネットディアボロ』のチュートリアルでワンハンド3ミルを経由せずに4ホバーのスタートができる方法が紹介され、そこから徐々に広まった印象です。
2014年には台湾のディアボロプレイヤーの趙昱淞(日本人プレイヤーの間ではジャオユーソンと呼ぶことが多いです)がチュートリアルで紹介された方法で4ローをスタートしています。

4ディアボロホバーを行うAlistairとRobinの動画。

動画内のテロップでAlistairが考案者(The creator)、Robinが盗作者(The plagiarist)と紹介されています。おそらく4ディアボロホバーを考案したのはAlistairでしたが、先に習得したのはRobinだったため、このような表記になっているのでしょう。

プラネットディアボロ

プラネットディアボロとは、簡単に言うと世界中のディアボロがうまい人たちのトリックや考え方を取材し、一つにまとめたDVDです。その中のチュートリアルの一部がYouTubeに公開されています。
4ディアボロローのチュートリアルはアップされていなかったため、上記の動画では代わりに3ディアボロローのチュートリアルを掲載しています。

2014年 第九屆 體健盃國際嘉年華 國際公開男子個人舞臺賽 第七名 趙昱淞 2014PEH Male Individual Stage Over16 7th

台湾で行われた大会で4ディアボロホバーをおこなうジャオユーソン。YouTubeにアップされている大会の動画の中では、最も早く4ディアボロホバーをおこなった動画かと思われます。プラネットディアボロのチュートリアルで紹介されたスタートをしています。

昨今では4個全てに回転をかけられること、見た目のきれいさから大多数はホバースタートを選んでいるように感じます。とは言え4ディアボロのホバーが安定するところまででもある程度の練習は必要ですが。

■YouTubeにある4ディアボロの有名な動画

ここからは2022年の時点でYouTubeに残っている動画の中で、4ディアボロローの突出した技術を持つプレイヤーとその動画を紹介していきます。

The Black Sheep / Robin Spinelli

2013年に公開され、当時のディアボロプレイヤーに大きな衝撃を与えた動画です。4ディアボロホバーでの足回りやミニコラムなどはこの動画で初出のトリックでした。

4D diaboloTino 2017 month 4 - 4T4 / 姚膨豪(ポンハオ)

2017年にアップされた4ディアボロロートリックのショートクリップです。2016年に彼の突出した3ディアボロトリックをアーカイブするためのプロジェクトがスタートし、2017年にはその延長で4ディアボロの動画が7本アップロードされました。上記のYouTubeチャンネルで観ることができます。

Du 4 / Etienne Chauzy

2019年に期間限定でオンライン販売された彼のトリック集『Baston』の最後に収録された4ディアボロパートの切り抜きです。ハイトスとロートリックの高難度トリックが合わせて一つの動画にまとまっています。彼が得意とするヒザを用いたトリックや、スティックのカスケードを行う技は彼だけしか出来ないかと思われます。

職人精神.國際雜技師彭湛Pen Zen招式紀錄片 //搶你點子 / 彭湛(Pen Zen)

2020年にアップされた動画です。特筆すべきは4ディアボロローのサイトスワップでしょう。FTSではなくウィンドミルでかなりの高さのトスをコントロールしています。またリバースファウンテンがこれだけ続くのも彼くらいかと思います。

4PLAY / Ronnie Slowinski

2020年にアップされた動画です。4ディアボロのエレベーター、多段階1-2-3-4FTSなど、その他にも彼にしかできないトリックがたくさん出てきます。

■終わりに

いかがだったでしょうか。参考になったなら幸いです。まだプロフィール記事をみていない人はぜひみてください。くどうの人となりがわかります。記事へのスキもよろしくね。SNSはだいたい下記の通り。もしアカウントを持っていたらフォローしてくれると喜びます

・Twitter(出演告知、練習会の案内、その他雑多なつぶやき)
・Instagram(工藤ができるようになったディアボロの技を動画でアップ)
・YouTube(演技の動画、練習の動画、企画の動画をアップ)
・TikTok(尺の短いショート動画をアップ)

いま観ているアニメはワンピース。今は527話。新世界への航海をスタートし、魚人島に到着したところです。ここからはあらすじを全く知らないので、新鮮な気持ちで楽しんで観ていきます。


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