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はちじうににちめ(ぜむ)
賛否含めて色んな人の評判を聞いて観始めたアマゾンオリジナルドラマ「THEM」。
3日くらいかけて6話まで観て、そこから一休みが一週間くらい開いて重い腰を上げて昨日7話から最終話まで一気に観た。観るのがしんどい連ドラを途中で止めてしまうと再開するのはなかなかの重労働。
面白くなかったり自分に合わなかったりして途中断念する連ドラは数あれど、面白いのに観続けるのが辛いのは稀有。
黒人視聴者からの批判も納得だし、黒人の大学教授だかが言った「黒人のトラウマをポルノにして搾取している」との言葉も言い得て妙。
オープニングの不穏な空気感からアヴァンタイトルのカッコよさで連続ドラマとして観続けるための「引き」としては文句なしだけど、観るうちにどんどんキツく辛くなってくる。
主人公一家を追い詰める急先鋒であるベティの憎たらしい顔に加えて常に引き攣った表情と涙目はこちらを常に不安にさせる。
出自含めて人間のヴィランとして申し分なかっただけに投げっぱなしな幕引きは少々残念。
あとはヘンリーの悪メンターであるザ・タップダンスマンはぶっちゃけぺニワイズよりも怖い。
(正体は別として)黒人にミンストレルメイクをするという悪趣味全開のフォームに歯並びが異常に綺麗なのも余計な怖さを掻き立てる。
長女のルビーが願望を具現化するある意味切ないシーンは、チアリーディング要素やスローモーション含めてNIRVANAのSmells Like Teen SpiritのMVを思い出した。
観て確実にキツいし辛いのは断言できるけど、少なくとも出来の良さがそれを補ってあまりあるものなので、アマプラが観れる人でまだ観ていない人は是非。