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291日目(食物負の連鎖)

割とめんどそうな現場も意外と早く終わって、今日は年末で閉店となるうどん屋へ行くことにした。
ここのうどんは決して美味いわけでもなく個人的にグッと来るわけでも無いものの、趣深さと値段の安さと自宅の近所ということもあって、そこまで頻繁に行ったことは無いが、年末の閉店までに何度か行ってあのゲットーな雰囲気と味を覚えておこうと思った次第。
12時半頃に着いて店内に入ると、ちょうど食べ終わりそうな人が一人と今から食べ始めようとしている人が二人いた。
注文口に行くとすでにかき揚げは全くなくて、まあまた近々来ればいいと思っていた。
ここのかき揚げは薄いが面積は広いお得なように見えて、悪い油で揚げられたかき揚げは、うどんに投入すると出汁がドロッドロになるほどの油分だ。かけ大とかき揚げで250円。麺は大にしては少なめではあるが、この値段で食えるのはなかなか珍しい。

かき揚げが無いということで、山かけ大(250円)を店主に頼んだ。
店主に注文を言った瞬間、今から食べようとしていた二人が出汁の入ったタンクが空になってると店主に言うと、店主はタンクに出汁を補給し始めた。
出汁の補給が終わった店主は僕に向かって「注文は?」と聞いてきたので、もう一度「山かけ大」と答えた。
すぐに出てきた山かけは山芋が貧相なほど少なく、元気な若者のザーメンがかかっているように見えた。
コシのないモチャッとした麺を啜っていると、リフトした麺に短い毛がついていた。
こんな些細な毛ぐらいでどうこうする狭量な人間ではない。麺についた毛をのけようとすると「ん?」となった。

麺についていたと思っていたその毛は麺を貫通していて、明らかに麺を打つ際に混入していたものだとわかった。
毛が貫通した麺はよけたものの、その後はあまり味も感じずササっと食べ終わった。
閉店までにあと何回か来ようかと思っていたけど、たぶんもう行かないかなあ。アクシデントとは言え、まあまあフィーリンがダウンしたことは否めない。
何より、店主の動きを見ていると閉店を知らせる張り紙に書かれた

「〜高齢にともない気力体力能力の限界に至り〜」


と言う文言が切実な形で実感してしまい非常に切ないフィーリンになってしまった。

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飯を食った気になれず、街中の行ったことない店で弁当を買ってセントラルパークで食べたけど、それもイマイチでどんどんフィーリンがダウニングしてきた。

晩飯は失敗のないものをと、ほっともっとで親子丼を買って帰宅して食べ始めると、まさかのベチャ飯…………………………………

こんな負け飯続きの1日はそうそう無いよ…………………………………

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