【動画開発の気づき】動画開発担当 一番の悩み
みなさんこんにちは デジタルハリウッド動画教材の開発の人です。クリエイティブツールの動画教材開発をする中で、一番悩むことってなんだと思いますか?
それは、制作実習の作例に使う”写真”や”動画”などの”素材”です。
動画教材を開発する際、先生方に作例の見本を作ってもらうのですが、使われている写真の素材の出元を確認すると、十中八九フォトストックなどの素材です。
一般的にクリエイターさんは、制作に必要な素材などは、Adobe Stockや、写真A Cなどのフリー素材サイトからダウンロードしたり、有料の素材を購入して使用する方が多いのではないかと思いますので、先生方が作例にフォトストックを使用するのは仕方ないことなのですが。。。動画教材の開発の観点としては、この問題が一番頭が痛くなるのです。
我々側から受講生の皆さんに「この動画教材で使う先生と同じ写真素材はフォトストックからダウンロードしたものを使ってね!」と案内できれば良いのですが、
2点懸念点があります
<その1> ダウンロードの場所がわからない人が一定数いる
初心者の方も多いので、まずPCに慣れていないこともあって、
「素材はどこにあるの?」と問い合わせが集中したりします。
できる限りわかりやすく、丁寧に案内をしたとしても、
ダウンロード方法がわからない!となる方は一定数必ずいるので、
素材をまとめてお渡しするのが優しい対応ってもんですよね。
<その2> 急にフォトストックから素材提供が停止されることがある
これ、文字のデザインデータをストックしている
Adobe Fontsであるあるですね。
急に受講生の方から「AdobeFontsからフォントが選択できません!」と
問い合わせがあると、我々は対応に追われることになります。
フォトストックは、文字のフォントストックほど
突然の素材提供停止はないように思われますが、
急に消えるリスクを考えると
「ここからダウンロードして使ってね〜」という案内はできません。
「じゃあ!デジハリがフォトストックから写真を買い取って配布しちゃえば良いんじゃない?」
そう思われる方もいらっしゃるでしょう(いないか・・)
基本買い取った写真素材は、制作に使ったり放送には使えても、
買いとったものを他人にばら撒く”2次配布”は禁止されてます。
例え1枚の写真を20万で買いとったとしても、
デジタルハリウッドには年間 ん千人の方がご入学されます。
購入した写真を素材として配布しちゃったら、、、
フォトストックの会社も儲からなくなってしまうわけですよね。
昔、フォトストック会社さんに事前に確認して
「購入したら、受講される方に配布してもいいですよ」と
了承を得て配布用に買い取ったこともありますが、
結局その会社が大きいフォトストック会社に吸収されてしまい、
その了承も曖昧になったことがありました。
それ以来、我々はこういう結論に至ったのです
「作例で使う配布用写真素材は自前で作るぞ!」
これは新しい講座用の写真素材を撮影する様子ですが、結構クオリティを担保しなければいけないのでピリピリします。こうしたブツ撮り以外にもモデルさんを使っての撮影や屋外撮影の際は、撮影場所の敷地の所有者に撮影許可を取って撮影したりします。(食べ物の撮影の時は、終わった後みんなで美味しく食べるのでそれはそれで楽しみの1つです。笑)
他にも例えば「化粧品の通販サイトの制作実習で使う化粧品の写真が欲しい!」と先生からオーダーがあれば。
どーーん!
この化粧品のパッケージはどうやって用意したの?
実は全部3DCGで制作されています。
フリーの3DCGクリエイターである私の長年の友人にお金を払って
配布素材の制作依頼をしています。
(彼には再配布可能な素材の制作として依頼し、
権利譲渡込みでの契約を交わして制作してもらってます)
学習用の配布素材も権利をクリアにする努力を!
クリエイターは何よりも著作権・意匠権・肖像権を重んじて活動していかねばなりません。(デジタルハリウッドのWebデザインコースにはクリエイターのための著作権講座という動画教材がセットになっています)
デジタルハリウッドの動画教材の制作担当としても、常に意識して教材の開発を進めているのでした。
私は開発で自前の写真素材を準備するようになってからは、休みの日に散歩しても、旅行行っても、仕事の帰りも「写真素材で使えそう!」と思ったらすぐに写真を撮る癖がついてしまいました。。。職業病ですね。
今回は以上となります〜
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?