小さな犬ほど攻撃的?
はじめに
最近、ソーシャルメディアで小型犬が攻撃的に吠えたり、噛みついたりする動画を目にすることが増えてきました。
小型犬がなぜこんな行動を取るのか、少し興味を持ちましたので、一般的に知られている小型犬と大型犬の特徴について、将来の参考のためにメモとして残しておこうと思います。
この記事では、小型犬の防衛本能、大型犬との性格の違い、そして犬と安全に接するためのポイントをまとめます。
小型犬の特徴
小型犬は、その小さな体からは想像できないほど、強い防衛本能を持っています。
周囲の環境に対する警戒心が強く、自己防衛の手段として、吠えたり、噛んだりする行動が見られることが多いのです。特に、不安や恐怖を感じたときには、これらの行動が強調されやすくなります。
多くの小型犬は、飼い主に抱きかかえられることが多いため、他の犬や人との社会化が不足しがちです。その結果、突然の触れられ方や新しい状況に敏感に反応し、攻撃的な行動に出ることがあると考えられます。
犬種ごとの性格
警戒心が特に強い小型犬
特に警戒心が強く、攻撃的な行動を示すことが多い小型犬としては、チワワやジャック・ラッセル・テリアが挙げられます。
チワワは、活発で非常に警戒心が強く、見知らぬ人や動物に対して吠えたり、噛むことで防衛反応を示すことが多いです。
ジャック・ラッセル・テリアもまた、エネルギッシュで自己主張が強い犬種で、予期しない状況に遭遇すると敏感に反応します。こうした犬種は、適切な社会化としつけを通じて、攻撃的な反応を減らすことが重要です。
穏やかな性格を持つ小型犬
一方で、穏やかな性格を持つ小型犬もいます。例えば、キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルやパグは、基本的に温厚で他の犬や人に対してフレンドリーです。
キャバリア・キング・チャールズ・スパニエルは、友好的で穏やかな性格を持ち、家族や他のペットともうまくやっていくことができます。
パグは、穏やかで我慢強く、人懐っこい性格が特徴です。大きな音や急な動きにも比較的動じず、家庭犬としての適性が高いです。
大型犬の特徴と行動の傾向
性格
大型犬においても防衛本能はありますが、性格は小型犬と比べてその反応は穏やかなことが多いです。
大型犬はその力強さゆえに早期からしつけが行われることが多く、攻撃的な行動が抑えられる傾向にあります。
また、ラブラドール・レトリバーやゴールデン・レトリバーのような温和な性格の犬種が多く、基本的には人や他の動物に対して攻撃的ではありません。しかし、大型犬にも防衛本能が強く、攻撃的な行動を見せる犬種もいます。
攻撃的な性格を持つ大型犬種
ジャーマン・シェパード:非常に知能が高く、警戒心が強い犬種です。訓練次第で家庭犬としても素晴らしいですが、防衛本能が強く、未知の状況や不審な人に対して敏感に反応します。
ロットワイラー:筋肉質で力強い犬種で、防衛本能が非常に高いです。しっかりとした訓練が必要で、リーダーシップのある飼い主の元で安定した行動が期待できます。
ドーベルマン:高い知能と警戒心を併せ持ち、優れたガードドッグとしての特性があります。飼い主に対する忠誠心が強い一方で、しっかりとしたしつけが不可欠です。
防衛本能が強い犬種や、特定の役割(番犬など)を持つ犬種では、しつけや管理が欠かせません。しかし、小型犬に比べると、一般的に落ち着いている犬種が多いと言えるようです。
犬との接し方のポイント
犬と触れ合うときには、犬種やサイズに関係なく、以下のポイントを守ることで安全に接することができます。
飼い主に確認する:犬を触る前に、必ず飼い主に許可を取ります。飼い主はその犬の性格や接触に対する反応をよく理解しています。
リラックスしたアプローチ:犬の正面から急に手を伸ばすのは避け、横や斜めから静かに近づきます。また、しゃがんで犬と同じ目線になることで、威圧感を減らせます。
犬のボディランゲージを読む:耳が後ろに下がっている、しっぽが下がっているなど、犬が警戒や不安を感じているサインに注意しましょう。こうしたサインがある場合は、触るのを控えます。
犬種ごとの配慮:小型犬には過敏な反応が見られることが多いため、静かでゆっくりと接するのが理想です。大型犬でも警戒心の強い犬種には、慎重なアプローチが大切です。
他の生物との共通点
小型の犬が警戒心だけでなく、衝動的に攻撃的な行動を示しやすいように、他の生物でも小型の方が攻撃の衝動性が高い傾向があるかどうかについて考えてみます。
ただし、攻撃性や防衛反応は単にサイズだけでなく、その種や生物の性質にも大きく影響されます。
猫の場合
小型の猫種(シンガプーラ、デボンレックスなど)は、体が小さく警戒心が高いため、不意を突かれると瞬間的に引っ掻いたり噛むなどの防衛行動を見せますが、これは小型犬の衝動的な攻撃性と類似しています。ただし、猫は一般的に独立した性格を持ち、犬よりも状況による攻撃性が少ないとされているようです。そのため、小型猫が示す攻撃性は防衛的な反応が多く、犬のように強く表れるわけではないようです。
鳥の場合
小型の鳥類(例:スズメ、フィンチなど)は、捕食者から身を守るために攻撃的な反応を示すことがあります。特に、スズメやカナリアなどは、急に捕まえられそうになるとくちばしで突くなどの反応を見せますが、これは防衛目的が中心です。一方で、鳥全体としては、犬ほど個体差や種ごとに見られる攻撃性が強くないため、衝動的な攻撃性が犬に比べて特に目立つわけではありません。
犬に特有の衝動的攻撃性
犬の中でも、小型で特に攻撃性が強い犬種(例:チワワ、ジャック・ラッセル・テリアなど)は、警戒心と興奮しやすい性格が関係しています。
他の動物に比べて、犬は社会性が強く、飼い主との関係や訓練の影響を大きく受けるため、個体ごとの攻撃性のばらつきが顕著です。
特に犬は、犬種や個体差によって攻撃性が強く現れることが多く、人との深い結びつきが影響しています。これは、他の動物にはあまり見られない、犬特有の行動傾向だそうです。
猫と犬の攻撃性の違い
攻撃行動の目的
猫の攻撃行動は、防衛本能や狩猟本能によるものが多いです。猫はもともと単独行動が多く、特に身を守るために瞬時に攻撃に出ることがあります。
一方、犬の攻撃性は防衛本能に加えて、社会的な地位や支配が影響することが多いです。犬は群れを成す動物なので、縄張りを守るためや、序列を示すために攻撃行動を示すことがあるそうです。
攻撃のトリガー
猫は、予期しない接触や見知らぬ人・動物の存在に対して非常に敏感で、驚いた際や、狭い場所で追い詰められた際に攻撃に出やすいです。防衛的な反応として「引っ掻く」「噛む」といった行動に出ることが多く、攻撃行動が突然発生することがよくあります。
犬は、特に縄張りに対する脅威や飼い主に対する防衛心が攻撃行動のきっかけになることが多いです。猫ほど即座に攻撃に移ることは少なく、威嚇行動や吠えるなどの段階があることが一般的です。
攻撃の衝動性
猫は「瞬発的に反応して攻撃する」ことが多いですが、これは一般的に短時間で終わることが多く、攻撃的な行動をとった後はすぐに逃げたり、距離を取る傾向があります。攻撃性が高い場合でも、その行動が一過性であることが多いです。
犬は、特に攻撃的な犬種では、攻撃に出た場合に持続的に相手に対峙することが見られることがあります。犬の場合、群れのリーダーや保護者としての役割意識が強く出るため、一度攻撃を始めると状況が落ち着くまで続ける傾向があります。
つまり、犬は防衛や支配のために継続的な攻撃を行うことが多い一方、猫は瞬発的な防衛反応として短時間の攻撃に出る傾向があり、それぞれ異なる特性を持っている点が特徴です。
まとめ
今回、小型犬と大型犬の行動の違いについて、簡単にメモとしてまとめました。
小型犬の攻撃的な行動は防衛本能や警戒心によるもので、すべての小型犬が攻撃的というわけではないことが分かりました。
どんな犬に対しても、それぞれの性格や行動に応じた接し方を心がけることで、安心して犬と触れ合えることに繋がるようです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?