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トプチデル公園:四季を愉しめる憩いの場

はじめに

ベオグラード市内からほど近い場所にあるトプチデル公園は、広大な自然とセルビアの歴史を感じられる素晴らしいスポットです。

この公園は、19世紀初頭にセルビアの指導者ミロシュ・オブレノヴィッチによって造られ、現在も多くの人々に親しまれています。

公園内にはミロシュの居住地であったトプチデル邸があり、歴史的な展示も楽しめます。

このブログでは、トプチデル公園の概要やアクセス方法、そして季節ごとの見どころについて紹介します。


公園の概要

トプチデル公園はベオグラード中心部から約5キロメートルの場所にあり、車で10~15分ほどの距離です。

ベオグラード市内から、バスでも簡単にアクセスでき、主要なバス路線が公園近くまで通っています。

公園への入場は無料で、誰でも気軽に訪れることができますが、トプチデル邸内の博物館に入場する場合は有料です。

公園の敷地面積は約13万平方メートル(東京ドーム約2.5個分)の広さで、豊かな緑と広々とした芝生が広がっています。

自然の中でリラックスできる環境が整っており、特に数百年を超えるプラタナスの木は圧巻で、訪れる人々に人気のスポットです。

季節別の見どころ

  • : 公園内の木々が一斉に新緑の芽を出し、桜や果樹の花が咲き誇ります。散策やピクニックに最適な季節で、春の日差しの中でセルビアの自然を楽しむことができます。

  • : 青々とした木々の下で涼しい木陰があるので、暑い夏の日でも快適に過ごせます。

  • : 公園全体が紅葉に染まり、美しい秋の風景が広がります。特にプラタナスの木々が黄金色に輝き、散歩や写真撮影に最適です。

  • : 雪が降り積もると、公園は静かで幻想的な雰囲気に包まれます。冬のトプチデル邸も美しい雪景色となり、のんびりとした散策が楽しめます。

トプチデル公園:秋の紅葉

トプチデル邸と歴史スポット

トプチデル公園内にあるトプチデル邸(Topčider Residence)は、1831年にミロシュ・オブレノヴィッチがセルビア公として住むために建てた邸宅で、彼の要望によりオスマン帝国の影響から遠ざかるためにベオグラード要塞から離れた場所に設置されました。

ミロシュは約1839年までこの邸宅に住んでいましたが、国内の反発と政治的圧力によって一度退位し、オーストリアに亡命しました​。

トプチデル邸の外観

1858年にミロシュは再びセルビア公として復帰し、トプチデル邸で再度短期間を過ごした後、1860年にこの地で亡くなりました。彼の退去は、その後の政治的な変動やオブレノヴィッチ家の権力交代によるものです。この邸宅はその後も保存され、現在は博物館として一般に公開されています​。

博物館としてのトプチデル邸には、当時のセルビアの貴族生活や歴史的な展示が多くあります。邸内では、19世紀前半のセルビアにおける日常生活の再現や、ミロシュの功績に関する展示が行われ、訪れる人々はセルビアの近代史に触れることができます。

また、公園内にはミロシュに関連する歴史的な碑やモニュメントも点在しており、セルビアの歴史と独立への道のりを感じることができます。

トプチデル邸の内装

おすすめの過ごし方

トプチデル公園では、季節を問わずさまざまなアクティビティを楽しめます。家族連れならピクニックエリアでのランチが、カップルならゆったりとして散策がおすすめです。

ジョギングコースも整備されているので、運動をしながら自然の中でリフレッシュできます。

まとめ

トプチデル公園は、ベオグラード市内から気軽にアクセスできる、歴史と自然が融合した魅力的なスポットです。

四季を通じて異なる表情を見せる公園では、セルビアの文化と自然をたっぷり楽しめます。

ベオグラードを訪れた際には、ぜひトプチデル公園でのひとときをお楽しみください。


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