【flicker】#韋駄展
「現実にファンタジーを出現させたい」
私がこの”光る流体”を作ったのは、そもそも「本物の溶けた鉄を盛大に高くぶちまけて浴びる動画」をtwitterで見て、「私も光浴びたい!そして私だけじゃなくたくさんの人と一緒に一斉に光を浴びられたら楽しい!」と思ったからでした。
溶けた鉄がとろめき煌めきながら散り散りに宙を舞い、そしてすぐにその光を失っていく。
とても儚く、美しかった。
でも現実で溶けた鉄を浴びたら確実に負傷します。ヘタしたら死にます。(溶けた鉄の動画の人はもちろん完全防備でした)
映画や小説やVRの中でだったら、こんなのいくらでもある。
このような「どこかで見たことある気がするけど実際に体験したこともなければ、リアル体験はほぼあり得ないファンタジー」を、体験したかった。出現させたかった。
空を鯨が泳ぐとか、水が意思を持ったかのように自ら動くとか、木が実際に枝を動かし人間とコミュニケーションをとるとか、ピンクの雪が降るとか、降ってくる光を全身で浴びるとか。
私の想うその「現実にファンタジーが出現」を今回少しでも表現したいと思い、どこか不気味でどこか不思議な光の流体を作りました。
リアルな物質が創るファンタジーの世界の片鱗を、少しでもこの作品で感じてもらえたら。
そう願っています。
作家プロフィール
作家名
遠藤奈々
所属
大学院
経歴
会社経営/フリーランスの二足の草鞋で働きながら、「テクノロジーの力を使って現実にファンタジーを出現させたい」と、デジタルハリウッド大学大学院に通い始める。スケジュールジャグリングに追われる日々。
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