【踊る機械に見る人間】#デジタルにできることはまだ、あるか
このノートはデジタルハリウッド大学における、落合陽一氏による特別プログラム「メディアアート」の成果発表展示会のための作品説明である。
踊る機械に見る人間 井口 隆佑 鈴木 優貴
機械と人間の関係性を鑑みる中で、2010年宇宙の旅におけるHAL9000の「私は夢を見ますか?」という言葉は印象的である。 人工知能が一般的となった現代において機械はより人間に近づき、機械よりも機械らしい人間も出てきた。 夢は生理現象であるが、"冒険"という意味も持つ。 今や多くの人間は社会という巨大なシステムに巻き取られ、"冒険"という夢を見なくなった。 この作品に出てくる機械が見る夢は仮想空間と現実空間が混じりあった世界であり、 ユートピアとディストピアの中間である。 2010年宇宙の旅からおよそ半世紀たった厭世観が漂う中で、我々は「人間とは?機械とは?」 という問いと対峙し、彷徨うことを、戯れることを求められているように思う。 そして我々は再度、HAL9000に代わり人類にこう問いたい。 ー機械は夢を見るのだろうか?ー
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