【こころと距離と地図】#え、リモートじゃないの?展
この展示物にうつしだされる波紋は、会場入り口にある消毒液の使用をセンサーが感知して発生しています。したがって、来場者の方1人1人がつくりだしたものです。
5分に1回、これまでの全ての消毒液のプッシュが滝のように降り注ぎます。
最近、リモート会議をすると、自分の部屋のすぐ隣には、北九州や名古屋が繋がっている感じがする。むしろこの授業で登校するまで、リモートでつながる各地より大学のほうが遠い気がした。
地図では物理的な距離で都市間を表しているけれど、感じ方の距離は測れない。
隣の部屋の誰かより、リモートでも同じ空間にいる、そんな人のほうが身近に感じることは無いだろうか。
会ってはいなくても、確かにその存在を感じる。
この展示では、そんな距離感を水面で表した。
どこのだれかわからない人が、どこかの消毒液で、同じ水面を作っている。
水面は互いの干渉により、歪み、形を変え、広がっていく―――。
波から感じる人の気配をお楽しみください。
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