今日聴きたいこの1曲【1/1:brian eno】

アンビエントミュージックの傑作ですね。
「AMBIENT 1 Music For Airports」
コンセプトは

・中断可能でなくてはならない
・人々の会話の周波数からはずれていること
・会話パターンとは違う速度であること
・空港の生み出すノイズと共存可能なこと
・空港という場所と目的に関係して、死に備えられるような音楽であること

だそうです。
こんなコンセプトで生み出される音楽、それまでに無かった概念だったんでしょうね。
そもそも中断を前提に作られる音楽って…
淡々と同じフレーズが繰り返されるんだけど、それがどんどん存在感を無くしていく。
でも意識を向けるとそこに美しく存在している。
どこから聴いてもいいし、どこで終わってもいい。
イーノ自身は確か「聞こえるか聞こえないかぐらいの音量で聴いて」と言っていたようですが、ヘッドフォンでそこそこの音量で聴きたくなりますね。
私がイーノを知ったのはデビッド・ボウイのベルリン3部作でした。
恥ずかしながら、それまでロキシーミュージックのメンバーだったことも知りませんでした。
イーノがロキシーを解雇(?)された理由は色々と言われてますが、この音を聴いてると、必然だった気がしますね。
ブライアン・フェリーの作る音楽も同様に美しさを追求していると思いますが、明らかにベクトルが違うように感じます。フェリーさんの作る音楽は色々な音、言葉を積み足して作り上げていく足し算の音楽、一方でイーノの音楽は極力無駄なものを削ぎ落としていく引き算の音楽。。。
そんな気がします。


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