今日聴きたいこの1曲【bigger than both of us :daryl hall & john Oates 】

daryl hall & john Oatesのディスコグラフィの中では人気のない部類のアルバム(と思われます)、
「beauty on a back street」収録の1曲です。
ワタクシ、このアルバム、好きです。
初期のソウルフルなテイストから中期のモダンポップ路線への橋渡し的な、過渡期的なアルバムなんでしょうが、地味に名曲多いです。
「Why Do Lovers Break Each Other's Heart?」や「Love Hurts (Love Heals)」のようなソウルテイスト満載の曲や、「Bad Habits And Infections」や「Winged Bull」のような前衛的な曲、そしてジョンの名曲「The Girl Who Used To Be」など、黒っぽさに溢れてます。
一説によると、当時のプロデューサーのクリストファー・ボンドと非常に不仲だったようで、ダリルもジョンもストレスが溜まっていたらしく、それが演奏、アレンジにもモロに反映されていて、親しみやすさを感じられない空気感に溢れかえっているとか、この時期ダリルが黒魔術に凝っていた影響だとか言われてますし(実際、フリマでネズミのミイラ?とか買って家に飾ってたとかいう記事を読んだような気もします)、この後ダリルが(これまた問題作且つ名作)ソロアルバム「sacred songs」を作ったことからも、何かしら閉塞感を感じており、打破しようともがいていた頃なんでしょうね。
実際このアルバムからはシングルヒットは生まれなかったし、アルバムがリリースされた77年から79年までは、低迷期に入ってしまいます…
アルバムの話に戻って地味な名曲に溢れているこのアルバムの中でも「bigger than both of us」はソウルテイストあふれる名曲です。なぜ前作アルバムのタイトルと同じなのかは定かではないですが、上手くいかなかった男女の歌で「僕らみたいなカップルってたくさんいるよね」「僕のことは君の人生の1ページだと思ってくれたらいい、中年になった時の思い出程度にね」そして「永遠に続くものなんてないよね」と連呼されるコーラス部分…
中年になった今、沁みます。。。


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