学校の勉強が解らない…脱出するには
昔、家庭教師と個別指導塾の講師(数学)をしていたことがある。その経験から、今回は勉強が解らない子を、どうやって解るようにするか、ダメな個別指導と良い個別指導の違いについて書こうと思う。そういった問題を抱える親御さん、子供は是非参考にしてほしい。また、仕事で行き詰まったときにも参考になるはずだ。
目先の問題に捕らわれてはいけない
もし、あなたの講師が最初に授業するときに、あなたが学校でちょうどやっている単元についていきなり授業を始めたとしたならば、かなりの確率でその先生は外れだ。可能なら代えてしまった方がいいだろう。
なぜか?
あなたが、その単元の前を理解しているかどうかわからないからだ。その前の単元を理解していないのに、先のものを詰め込んだってわかるはずがない。
勉強をするときに、最初にすべきこと
前提となる事を理解していないのに、その先のことなんて理解できるはずがない。
最初にすべきは現状把握、つまりあなたがどこまで理解しているかを把握することだ。そのためのテストをすべきなのだ。
そうして、どこで躓いているかを把握したら、そこを理解できるように教えてもらうのが正しいやり方だ。
これは、複数の生徒を同時に教える学校や集合塾には出来ないことで、個別指導の強みだといえる。
ただ、場合によってはあなたはプライドを捨てないといけないかもしれない。中3にもなって、足し算引き算からやり直さなければならないとなったら、流石に傷つくだろう。如何に他の生徒がいないといっても、恥ずかしく思うかもしれない。しかし、それを乗りこえないと、解るようにはならない。コレは絶対だ。仕事もそう解らないなら、どこまで解るのか、何が解らないのかを明確にしなければ先には進めない。
最も楽に挽回できるタイミング(数学限定)
実は、小学校の頃から算数は全くダメという子でも、バッチリ挽回できるタイミングが一つだけある。
それは、中学に上がったタイミングだ。
中学の数学は、正負の数から始まる。つまり、もう一度足し算引き算から始まるのだ。まあ、九九や割り算が解っていないと流石にキツいが、まだ慌てて何とかできるタイミングだろう。また、文字も入ってくるので、小学校後半ほど細かい数字の計算もないし、面積の求め方とかも、もう一度教えてくれる。方程式は、小学校の特殊算なんかよりもよっぽど理解しやすい筈だ。
中学校から生まれ変わったように数学が得意になる…そんな事も夢ではない。
算数が苦手な小学生諸君!中学の最初が最大のチャンスだ!塾にいくなら、ここからだ!