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「Sagamigest」編集後記

こんにちは。関東トレインです。

今回も前作に引き続き、SQUAREさんとの合作作品となった「Sagamigest」について解説していきます。

まだこの作品をご覧になっていないという方は、是非一度ご覧ください。

〈はじめに〉

まずこの作品を作ろうと思ったきっかけは、SQUAREのTwitterに投稿された映像を見たときでした。

この時自分の中では、写真を多く使って素材を生かし凝った編集をしないで作ってみようと考えていました。受験も終わり、時間もたくさんある状況の中、2度の大回りで得た素材と、これまでのを組み合わせて制作を始めました。


1、作っていくうちに…

最初の動きは、他の「Almagest×鉄道」を作っている下車作者さんを参考にしました。そこからは、自分のイメージしたものをそのままに表現していきました。映像のテンポは速く、加えて音声の内容と映像に共通点が生まれるように意識しました。

・電車が参ります ⇒ 橋本駅での205系入線

・黄色い線までお下がりください ⇒ 黄色い線を歩く

・(発車まで)3分ほど ⇒ 時計が進む

全部ではないですが…、これぐらいにしておきましょう。

スクリーンショット (813)

どれくらいの人が気付いたかは気になるところですが、「4」の号車番号から始まる発車へのカウントダウンを意識して作りました。信号機が青になり、前照灯が点灯してようやく出発です。このすべてを1秒以内に詰め込んだので、普通だと見にくくなりますが、音声の区切れ(?)を上手く使ってリズムよくコマ割りすることで違和感なく見れるかなと思います。

スクリーンショット (814)

運転手さんの指さし確認、カッコいいです(〃▽〃)ポッ

と、ここまで来て「あれ?編集凝ってるよなぁ…?」


2、関トレ開き直る

ここまで来たら、BSQNを超えるような作品を作ろう!と思い始めました。(簡単に言うなこいつ)

まずは相模線の紹介シーンですね。以前から自分のPVなどで使っていた技術を活用しました。

スクリーンショット (817)

しっかり説明文も載せてあったんですけど…。読めませんね。

スクリーンショット (818)

さて、問題の「相模線を走る車両たち」です。2種類じゃ物足りないと感じイーストアイも入れてみましたが、あとで考えてみると、字幕が「ご利用くださいまして」で利用できないイーストアイを入れるのはどうかと思い…((殴


3、様々なリスペクト

今回の作品にもリスペクトしている部分がたくさんあります。

今回、自分が一番参考にした作品がこちらです。

映像技術がとても高く、カットの多い作風も自分好みでした。Sagamigestではこちらのリスペクトがいたるところにあるので、是非探してみてください(^▽^)/

スクリーンショット (819)

madに時刻表を取り入れる表現というのはあまり見ないかもしれません。実はこの部分1度バグったので作り直したのですが、バグの写真をTwitterにあげたところ、時刻表の表現を使っているということがバレました。まあ、別に隠してた訳じゃないですけど。

因みにこの時刻表演出のリスペクト元はこちらです。

このままのペースだと終わりそうにないので急ぎますね。

南橋本からの駅名連呼の表現はこちらのリスペクトです。

この作品は、雪原てとらさんのSUBWAY B.B.BLUE.でも使われた表現らしいです。


4、相模線の歴史へ

初めてこの音声を聞いた時から、もし映像化したときにどういう表現にしようか考えていた部分があります。それは中盤あたりの英語の長い放送です。SQUARE さんが頑張って字幕を作ってくれましたが、正直何言ってるのか自分には分かりませんでした。英語苦手なんで…

そして出た結論が、相模線の歴史を振り返ろうというものでした。

こういった表現は自分の作品にもよく使われていて、前作BSQNでは古いテレビに映し出すといった演出でした。

スクリーンショット (822)

またここでもこだわった部分があり、今までの流れから過去のシーンとの繋ぎの部分の表現を、「時を戻す」というイメージを持って作りました。

スクリーンショット (820)

具体的には、「お降りの方はボタンを押して」でボタンを押し、同時に時計が広がり時間が巻き戻る(今までの映像を逆再生)。こんな設定を作ったんですが、皆さん一瞬すぎて気付かないと思います。これを読んでもう一度見てみるのもいいかもしれません(再生回数かせgi…)

リスペクトというわけではないですが、発想はこちらの作品からです。


5、ついに205系引退へ

前作でもそうでしたが、制作中に状況が変わることは多くあります。今回は205系500番台という相模線を代表する車両が引退しました。制作開始当初はまだ数本走っていたのですが、大回りによる素材集めをしていると同時に廃車が進み、いつの間にか消えてました…。

そんなこともあり、作った(元から作ろうとは思ってた)シーンがこちら

スクリーンショット (823)

警笛に合わせ、ゼロへのカウントダウンと徐々に浮かび上がってくる「引退」の文字。視聴者さんがどのように感じたかは分かりませんが、個人的には良い出来だと思っています。(少し白のフェードが強くて見ずらいかな…?)

もちろんと言うのもおかしいですけど、これもリスペクトです。

見てる方もいるかもしれませんが、今年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」のOPに影響されました。曲と映像のカッコよさが半端じゃない…!大好きです。皆さんも一度見てみましょう!


6、ラスト

このような感じで、最後は音声の疾走感をそのままに映像化しました。実際には自分が最初にイメージしていたのと少し違いましたが(最初にイメージしてた作品)、迫力もあり結果的にはよかったんじゃないでしょうか。

あと裏話として、厚木駅の乗換案内のシーンで出てきた改札。

スクリーンショット (825)

湘南台駅で撮りました。


厚木をよく利用する人はもしかしたら気付いたのではないでしょうか。仕方ないです。素材が無いんですから。今のところこれを指摘するコメントも見られませんし、バレなきゃ犯罪じゃn...((殴


7、まとめ

最後、動画が手抜きに見えた方もいると思いますが、今回の作品全体を通して自分が意識したことは、「メリハリ」をつけることです。今までPVを実際に作ったり、他の人の作品を見てきたりして、激しい動きを続けたり逆にずっとのんびりしたものだと、見る側が飽きることがあります。多くの人から人気のある作品(例えばこれ)では、全体を通して迫力がある一方で途中に映像ではなく画像を使ったりなど落ち着いた部分もあり、メリハリがついていると思います。

さて、今回の作品が中学生として制作した最後の作品となりました。個人的にも結構気に入っているので、この作品でラストを飾れることを嬉しく思います。

この動画の制作にあたり音声を作ってくださった、Min Nさん、SQUAREさんには本当に心から感謝いたします。

ありがとうございました。

また今回使用した音声は動画版を募集していますので、もし動画版作ってみたいという方がいれば、是非作ってみてください!


                           2022年03月03日

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