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マジックミラー

マジックミラーとは、よく刑事ドラマで尋問の部屋に見られる片方からはガラス、もう片方からは鏡にみえるものである。

マジックミラーには、実は、表と裏がないのだ。二つの部屋の明るさ・明度によって、見え方が変わる。明るい部屋から暗い部屋を見ようとすると、鏡になり、暗い部屋から明るい部屋を見るとガラスになる。同じ明るさだと、ただのガラス。

明るい部屋にいると、相手が明るくなるまで、相手が見えない。暗い部屋にいると、ずっと相手が見えているのだ。

これは、私たちの共感すごく似ていると思う。

私たちが辛い・苦しい境遇にいるとき、私たちの立場まで明度を落としてくれる相手が来ると話せるが、明度が高く境遇を理解できない人だと、反射が起き、共感してもらえない。また、どうせ理解できないと思ってしまう。

相手を理解するために、立場を落として理解しようとするのは、とても共感に必要なことだと思う。

イエスキリストは、この世界で最も眩い光りだったのに、クリスマスの時に、立場を落としてこの世にこられ、飼い葉桶の赤子という最も小さい立場になられ、迫害され、弟子に裏切られ、エルサレムに裏切られ、父に見放され、十字架にかかり、全ての苦しみの境遇を負われた。

僕の最も暗い部屋で顔を見合わせることができるように

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