【ネタバレ有感想】アクション推理要素ほぼ0、蘭ちゃん空気のコナン映画「ハロウィンの花嫁」を見て。
毎年コナン映画を見るのが楽しみなのですが、今年のコナン映画はなかなか良かったですね。
いろんなシーンを思い出しつつ感想を述べていこうと思います。
よろしくお願いします。
豪華なオープニング
俺の名前は名探偵の工藤新一…から始まる自己紹介パート、今回は音楽もめちゃくちゃよくて、映像的にも凝っていて最高でしたね。
少年探偵団の説明を始めたくだりで今回の映画めちゃくちゃ好きかも…!と思って気分の盛り上がりがすごかったですね。
推理要素0だとやっぱり物足りないよね
推理要素が0だったのは少し不満でした。
蘭ちゃんが「じゃあ犯人は警察庁OBのあの人!?」みたいに言ってましたが、我々は神様視点なので、安室さんと戦ってた人物が小柄なのはわかってるわけで、読者目線だと一切推理要素がないコナンでした。
瞳とベーカー街が人気なのもきっと犯人当てが楽しいというか、少なくともそこが山だった気がするんですよね。
それがないのはちょっと残念でした。
スタンプラリーみたいな映画。
仕事終わりに映画館に行ったんすよ。
金曜日の19時半から。
いやー疲れましたね。
入れたいシーンを短いスパンでドンドン出す。って感じでした。
高木&佐藤をやりつつ、過去編を補強して、少年探偵団を絡ませつつ、安室さんを活躍させる。
2分くらいクダリをやって次!2分やって次!次!みたいにどんどんつなげたような映画で、とにかくボリューム満点。
コナンが雨どいをつたって降りようとするシーンとか、絶対カットするならカットするところなんだけど、普通に「入れたいシーンだから入れちゃいました!テヘペロ」感が伝わってきましたね。ルパンでやれとは思いましたが、面白かったのでオッケーです。
キャラ物としては100点満点
ボリューム満点なのですが、よくまとまっていて映画としての満足度は高い。
思い出せるだけでも10個は印象的なシーンがあります。
正直見に行くまでは安室さんが主役な感じになるのかなと思っていたのですが、安室さんは安楽椅子探偵状態でコナンが動き回るという状況で、満を持して最後に登場。
あとは回想で犯人とバトってましたね。
安室さんを犯人のワイヤーを狙撃するシーンは、完全に警察学校時代を思い出させるエピソードで、作りが丁寧だなと思いました。
ただ、後述しますが話の主軸はあくまでコナン。
その点はよかったですね。
やっぱり安室さんって動かしやすいキャラなんだなと思いました。
前回の赤井さんやキッドに比べて。
近接戦闘歴代最強犯人ことプラーミアさん
近接最強のプラーミアさんに対して安室さんが挑むわけですが、安室さんが強い強い。
それ以上にプラーミアが強い。
結果的に女性だとわかるのですが、とんでもない戦闘力でしたね。ハワイで親父にパルクールでも教わっとんたんか?
それだけ強いにも関わらず爆弾を徴用する頭脳の持ち主。
今回の映画、地味に佐藤さんが犯人と渡り合っていて、怪物の域に足を踏み入れていたのも印象的でした。
らーーーーーーーーん は空気
今回は映画の冒頭でおっちゃんが最初に退場させられるのですが、どちらかというと蘭ちゃんを合理的な理由で退場させるためにおっちゃんが犠牲になったのかな?という感じ。
プラーミアと戦うにあたって、蘭がいたら蘭が都大会優勝の実績を引っ提げて参戦してしまいますもんね。
おっちゃんが警視庁の近くで被害にあって病院に。
そのあと渋谷の病院に転院になったと聞いて、これは渋谷が大変なことになるなーっていうのがわかる。
でもなー。今回の蘭ちゃんは結局自分が危険な目にあったことをわからないうちに終わっちゃったからなー。
過去一蘭ちゃんが空気だった回かもしれない。
コナン映画といえば爆破だが、コレジャナイ
やっぱりコナンといえば爆破、爆破といえばコナンなのですが、
それと同時にコナンで爆破といえば建物、そしてその建物の上には蘭を設置、なんですよね。
今回爆破がテーマであったのですが、そういうんじゃないんだよなーって感じ。
コナン「らーん」もあったんですけど、
普段が「らーーーーーーーーーん!!!!!」だとすると、「ら-ん」くらいの感じ。
制作「とりあえず仕様書に書いてあったから実装しました」感がね。
やっぱりヒカリエは爆破できなかったか…。と考えると今後は架空の建物でやってどうぞ。
佐藤と高木をもっとちゃんとやれ。
先ほど「仕様書に書いてあったから実装しました」と書いたのだが、これは佐藤さんと高木の件もそう。
俺は結婚するところまで行くんかなと思ってウキウキして見に行ったが、本当に肩透かしにあった。
そこまで不満はないが、最後のチューで満足するほど俺はウブじゃないぜ!と言っておく。
二人で資料を見ながら話してた時に高木がちゃんと「佐藤さんさえよければ…」みたいなのを言った後に「あれ?佐藤さんどこ!?」ってなったけど、そういうんじゃないのよ。マジで。
ハロウィンの花嫁=佐藤さんでよかったじゃない!
コナン、ロシア語しゃべれるんかーいって思ったけど、バルシェ肉買ったべさがあったね。
ロシアが出てくるのって2回目でしたね。
世紀末の魔術師(3作目)も。
この時も普通にロシア語理解できてるし、まぁ納得…ってなるかい!!!
これもハワイで親父に以下略。
おっちゃんがいない場合、コナンを静止する者はいなくなる。
アンストッパブルな存在な江戸川コナン。
佐藤さんはもはや新一だと気づいているのでは?というくらい捜査の場に同席させている。
千葉刑事の「YOUは何しに警視庁に!?」というスタンスが正しいのに、佐藤さんは公安との会議の場にも同席させる始末。
絶対高木から聞いてるだろ。コナンと一緒に爆破されるエレベーターに閉じこもったときのこと。
それを唯一止める存在がおっちゃんだったんだなと。
今回は早々におっちゃんが退場してしまったせいで、コナンをつまみ出す役割の人間がいなくなりました。
今回コナンが安室さんの依頼を受けて警視庁でいろいろ調べるのが必要だったので、しゃーないのですがいくら何でもなじみすぎでしょwwwと思いながら見てました。
今回の捏造エピソードはよかった
コナンの映画といえば、捏造エピソード。
蘭ちゃんと新一のエピソードを回想の形で追加するのが通例なのですが、今回は幼少期の新一と蘭が萩をはじめとする警察学校組と遭遇していたというエピソードが追加されていた。
それがさー。
萩原研二がイケメンなのよ。
あの短期間で三木さんのイケメンボイスが炸裂してるんですわ。
成仏してや。。。
こんな感じで安室さん周辺の扱いについては完ぺきだった。
エレニカの存在があったことで生まれた歴代屈指の名シーン
声優の白石麻衣さんもめちゃくちゃよかったですね。
家族を殺された復讐者、新一では止められなかったかもしれないですが、コナンだから止められる犯人でしたね。
最後は言葉ではなくエレニカを抱きしめることで思いをつたえる。コナンの映画の中でも屈指の名シーンでした。
佐藤さんが踏みとどまったのと同じシチュエーション、狙っていたんでしょう。
最後はコナンたちを助けて、大きなカブ状態に。
なんか世間では戦争がドンパチしていますが、制作側からのメッセージを受け取った気になりましたね。
プラーミャの息の根を止めるというエレニカたちの殺意を、プラーミャの最後の爆弾を止めることで「息の根を止める」とした伏線回収。
この後が今回一番エモいと思ったシーンなんですが、エレニカたちにコナン君がロシア語で「ナーダ・ウニチトージティ(息の根を止めねば)」て言うんだ。日本語字幕だと「爆弾を止めよう」てなってるんだけど、これってエレニカたちの組織名なんだよね。
プラーミャの息の根を止めるというエレニカたちの殺意を、プラーミャにとってのプライドとも言うべき最後の爆弾を止めることで、「息の根を止める」とした伏線回収。脚本、本当に神すぎてヤバイ。
引用:(https://syoujikityan.hatenablog.com/entry/2022/04/17/225644)
そんな伏線があったとは。
気づくあなたもすごい!
最後に
とにかく歴代TOP3に入る名作だったと思う。
死んだ人も残るものがあるっていうのがジーンときましたね。
正直要素が多すぎて全部書ききれないところではありますが、ここまで読んでくださった方ありがとうございました。
なんか本当にいいのかな?と思うくらいサポートしていただいているのですが、感謝感謝です。