安全地帯など無いという事
昨今、新型コロナウィルスの世界的パンデミックで私達の日常といいますか、生活はすっかり変わってしまいました
特にここ最近は緊急事態宣言時よりも多くの感染者数を日々更新しており、ますます心ボソい、そわそわした日々かとおもいます
ですから、こういう時代だからこそ私はお話したいのは
この世界に「安全地帯など無い」ということです
私達はいまウィルスや経済危機、または米中の対立からの軍事紛争など様々な「不安」に苛まれる日々を過ごしています
または自然災害で被災された方々もしかりです
この世界、どこにいてもどこに行っても安全地帯は見当たらないはずです
それは私達の「体の外」だけではない「皮膚の内側」でさえ安全地帯はないのです
遺伝的な病気や癌が発症するかもわかりませんし、外的要因で死ぬかもしれませんからね
この世界は「不確定要素」であり、そのものでもあるからなんですね
また仏教的に言えば心も決して安全な場所や存在でもないはずです
なぜなら私達は「輪廻」の中でもがき苦しんでいるからです
その苦しんでいる諸々の輪廻の存在すら認知せず、私達は心も体も常に危険に晒しているんです
これは脅しでもなんでもない、ただの事実を述べているだけなんです
「輪廻」といった場合これは、この瞬間瞬間に心に起きている様々な現象やシステムですね
例えば思い通りにいかない事、不安、怒りといった感情を私達は無意識にストーリーとして組み立て妄想をして回転させてしまっています
それ自体が「苦しみ」である事にすら気づかないで私達は生きているんですね
この瞬間瞬間の苦しみが輪廻を回転させるエネルギーになってしまってるんですね
この「輪廻」というのは空想や宗教概念でもない
紛れもなく私達の「心」に起きている「現象」なんです
十二縁起という仏教用語があるんですが、これは「輪廻」を細かく説明している因縁の仕組みですね
無明→行→識→名色→六処→触→受→渇愛→取→有→生→老死→
この12個の因縁がぐるぐるぐるぐると瞬間瞬間で回転しているのが「輪廻」なんですね
これを止めない限り「安穏な世界」は訪れないだろう、と仏教ではいうてるんですね
ただこれは大変難しいです笑
ですからこれだけなんです
「この世界はどこもかしこも、外側も内側も危険だらけ、安全地帯など無い」
ということなんです
ただそれだけ頭に入れて過ごしてみてください
それだけで少しこれまでと違った気持ちで生活ができるかもしれません
今日はこれで終わりにいたします☺️
ではまた
(2020年8月~9月からの記事から)