暗黙の壁について【大相撲名古屋場所千秋楽】
名古屋場所おつかれさまでした。
きょうは千秋楽、結びの一番まで(暑さで溶けながら)しっかりと堪能しました。
このしゃしんは1週間前、中日(8日目)の平戸海-寺沢でございますが。
今場所かけて得た知見として、「幕下上位は5枚目と6枚目の間に越えられない結界がある」というのがありました。
かといって、「15枚目以内で全勝したら一発十両昇進」ほどには明文化されてませんでした。
番付発表のタイミングで何かを突きつけられていたということには、知見が少なくて気づいていなかったんですね。微妙になったときに、何らかの優先順位で、下にされるというくらいの認識だったのだと思います。
今場所の、2番相撲に負けた後、ずっと勝ち続けていたところで、勝てば勝つほど、ちょっとどこかに残っていたはずの「望み」は消えてしまっていったことに、だんだん、喜んでいるのだか消沈しているんだかよくわからなくなってしまっておりました。何なら、今でも、どこかに希望があるのだと勘違いしております。ないんですから。ないんですから。ないと思っていて、ちょうどいいんですから。
NHKあたりはしばしば幕下上位の成績を棚卸ししてくださったのですが、5枚目と6枚目の間の、見えない結界について、明文化するでもなく、6枚目以降を伝えない、というような手法を取っていたように見えました。
識らない自分が浅はかなんです。それはわかってるんです。でも、「今場所のことは今場所で(できれば)区切りがつけばいい」んです。
結局そこに希望は見えないまま、そして応援するひとはあれから勝ちっ放しで負けないまま、場所は終わりました。相星のひとを1枚上のパイセンが刈り取っていった結果(そして5枚目のパイセンは6番勝って関取を確定させた模様。おめでとうございます)、相手はほんの若干まろやかになった感覚はありましたが、結局、見えない壁の存在を存分に感じるしかなくなったわけでした。
来場所に向けて、何をどう感じていけばいいのか、ということは、これからの課題として、「5枚めと6枚目の間」に何が横たわっているのか、必要以上に的外れの期待を抱きすぎないように、わかりやすく知らされたらいいのかもしれないなと、少なくともわたしがこのあと何かを期待する場合に、そのことを忘れないようにしておこう、そう思ったわけでした。
拙者のようなどうにもならないファンの思惑はさておき、いっぱいいっぱい、そこに希望を紡ぎ続けた方々に、惜しみない感謝を表すとともに。
追記あるいはさらなるぐだぐだ
「じゃあ7連勝しかなかったわけか」と今になって確認できる情勢ではあるわけですが、おそらく2番相撲、時栄に勝てていたとして、前後してどう考えても北青鵬に当てられていたわけで(ちなみに、高砂部屋幕下勢と北青鵬は概ね過去3場所に対戦終わってて、やってないのは寺沢だけ、ということになっていました。そりゃ見たかったさですし、いざ戦ったらどんな展開になったのだろうというのは非常に興味ありますが、それはそれとして)、率直に、村田寺沢ともに5勝くらい出来たらいいなと思っていたところで、どちらも6勝で終わったのは、ぶっちゃけ、ほんと、嬉しかった、と、そういうことで、ありました。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?