RedHood:Outlaw(2016-)#32 感想
本文解読致しましたので感想など書きます。ネタバレ注意。
てっきり一端ミゲルたちと別行動するのかと思っていたらちゃんと一緒にゴッサム入りしてました。そして既に準備を終えて本格始動したあたりから話が始まります。
high-stakes showdown...with the penguin!
(イチかバチかの対決……ペンギンと!)
とのことです。カッコイイね。
そして今回からジェイちゃんのモノローグにつくイラストが変わりました。赤いマスクのマークじゃなくて、6D×2の絵になってます。
黒と赤のラインだからジェイソンじゃねぇかなと思いつつ誰だ?って感じで引っ張る演出なんでここで言ってしまうのもどうかと思うんですがネタバレありますって書いてあるからいいよね。
jay:[despite everything you read on the web or watch on cable news--]
(あんたらが見聞きしたニュースに反して――)
jay:[gotham city is not the scariest, most dangerous city in the world.]
(ゴッサムシティは薄気味悪いところじゃない。世界一危険な都市ってわけでもない。)
ジェイちゃんが2ページくらいかけてゴッサムの現状を語ります。
カメラがズームインしていく過程で最後にいきつくのが皆大好き黒スーツに赤シャツジェイちゃんです。
インタビュー受けてます。死んだって聞いたけどデタラメな話だったわねとかいうインタビュワーさんに対してまったくもってデタラメだって言い切るふてぶてし系新進気鋭の実業家っぽいジェイさん。
自分がカジノの運営で忙しいため、街のお掃除には助っ人を頼んだとのこと。
それがまさかのお金で雇ったスージー・スーさん。
あとはスージーのとこの四姉妹もスージーと一緒にこのカジノで働いてます。ハーレムかこのやろう。なお用心棒にはウイングマンさんもいる。
マジ絵に描いたような用心棒だなおい。
ジェイちゃんが自分と仲間達の現在を説明している間に事件が発生します。大負けしたマフィアの下っ端3人がディーラーの姉ちゃんにイカサマだとイチャモンをつけます。スージーとウイングマンさんが近づいてきてる絵面、絶体絶命感あって神に祈りたくなる。
サメがゆっくり船の周囲を周回してる感ある。
用心棒ふたりを手で制してお客様の説得にあたるジェイちゃん
man:at last--they sent the big guy over.
(ついにボスのおでましか)(自信が無い)
man:that's what I'm talking about. that's respect.
(俺が言いてぇのはよ、つまり敬意を払えってこったよ)
man3:yo,todd, you need to fire this cheating cheater!
(なあ、トッドさん。あんたこの詐欺師をクビにするべきだぜ!)
言いたい放題の3人組です。ジェイちゃんは颯爽としててカッコイイのにディーラーの姉ちゃんが隅っこでしょんぼりしてて胸が苦しい。接客業って大変だよね……こんな嫌な客のことなんかさっさと忘れちゃって! って気分になる。むしろ姉ちゃんに目が言ってトッドにあまり気を配れない異常事態。
接客業って……大変だよね……!!
そしたら妹ちゃんが「大丈夫この姉ちゃんもバックヤードで仲間に愚痴ってスッキリするよ」って言ってた。たぶん「今日の客マジ最低だったー! オーナー来てくれたからいいけどー!」「あのチンピラ3人でしょー? 最悪よねー自分の腕の悪さ棚にあげてさー」「そうそう。マジでイカサマできたらアンタらに文句いわれないようそこそこ勝たせてるっつーの、アンタら鳥頭と違ってこっちは脳味噌ちゃんと動いてんだからさぁ」みたいな感じですよ。頑張れ姉ちゃん……頑張れ……!!
あと厄介な客いたらすぐに助けに入ってくれるトッドオーナー、わりと店員からの人望が厚かったら私が嬉しい。
閑話休題。
こちら厄介なお客様とスイートルームにご案内するミゲルくんです。
うさんくさい笑みを浮かべている……。
ゴミはゴミ箱へ。
jay:[loyal as the day is long.]
(とても忠実な男だ)
jay:[like a better-dressed, smarter version of bizarro.]
(着飾って、賢くビザロのような奴)
m:"suite," eh?
("スイート"って?)
jay:I knew you'd figure it out.
(わかってくれると思ってたぜ)
さすがにどんだけ相棒つくる気だビッチかと思ってしまうの仕方がないと思う。
ビザロちゃんは行方不明でしょ!! ジェイソンしっかりしなさい!(ツヨシしっかりしなさい!風に)(通じるのか)
ここからミゲルとの過去回想に話がうつります。
そして今回も出ましたろぶでるてんてーお家芸「にゅ52のネタ」
っつっても画像だけなんですが。
なんか動くブロックはミゲルくんの能力のほんの一部? だったみたいで、そのせいでソリっちがミゲルくんを監禁していたようです。
m:this is not why got into this..business.
(こんなことの為にヒーローをやってたんじゃない)
m:wanted to make things right. at least better.
(正しい事がしたかったんだ。せめて少しでも)
m:any power I possess is in my mind.
(僕は自分の意思でこの力を使ってきた)
m:but-- sometimes I feel like reality is...arbitrary.
(だけど……時々、この世界が意思を持ってるんじゃないかって思うんだ)m:as if everything I believe has been reset and reborn again and again.
(僕の信じるすべてがリセットされて、何度も何度も生まれ変わってるみたいだ)
そして話が現在に戻り、スージーとジェイちゃんが会話をしているところにバットマンがやってきます。
これの直前のスージーとの会話もシャレててカッコイイので是非どうぞ。
そして最高にカッコいいジェイちゃん。
jay:bruce. can I pour you a drink?
(ブルース、一杯飲むか?)
ここからの駆け引き最高にカッコイイです。要約すると「いいぜ警察につきだせよ。ペンギンを撃ったのはレッドフードだが、ブルース・ウェインの養子を殺人未遂で警察に突き出すのに、これほど相応しい理由はねぇだろうぜ」っていう。要約できてる気がしないけどこの駆け引きあまりにも格好良すぎか。
このあと"アイスバーグラウンジ"の本当の持ち主であるペンギンちゃんの話に続きます。ここのカメラワークと語り口も、今までのバックストーリーを意外な形で明かす演出になってますのでなかなか見応えがあるのです。
ちょうど赤シャツ黒スーツでカッコイイし、まあこの話がこのあとどう展開するかはちょっと読めないけど、あと突然ジェイちゃんが格好良い見てくれと職業になっていて戸惑いを隠せないというか、これからミ×キー×モみたいにお仕事コスプレ漫画になってしまうのではという恐怖に震えています。
読み返したら話としてはどんでん返しもあって駆け引きもあって結構楽しいものに仕上がってるから大丈夫だとは思うんだけど。バットマン相手に口で立ち向かうジェイちゃんカッコイイ。
この「プリティ・ウーマンの引用」っての調べて見たら
"big mistake. huge."なんですが、ヒロインのビビアンが買い物するシーンで、一度自分の服装を見て店を追い出した店員にいう言葉です。
ホテルに戻ってちゃんとした服装にしてもらって、お店に入ったシーン。
「あんた歩合制? 逃がした魚は大きいね!」の「逃がした魚は大きいね!」が該当部分。
調べた時に「いやゴッサムからそいつ追い出したのお前やん」って思ったんだけど、よくよく考えてみたらジェイちゃんってひとりプリティウーマンやってるんですよね。
ビビアンはエドワードのマニュアル車を運転して(車のことがきっかけで)富豪に雇われます。エドワードの仕事はビビアンに「盗んだ車のパーツを売るのと一緒ね」と言われます。「車のことがきっかけで大富豪と知り合う」(そのあと本格的な契約はまた別のエピソードがあるのも同じ)のと同時に、マジで「車のパーツを売ってる」んで、オリジンの時点でひとりプリティ・ウーマンという。
で、今回スーツを着て他人の事業を乗っ取り(敵対買収)、ご丁寧にgoing to take apart(バラバラにする)、とまで言ってるので、(会社を解体してバラバラに処分する)エドワードと一緒だなっていう。
プリティ・ウーマンの展開的にエドワードに似ているというのはあまりよろしくない兆候なのではと思わなくもないです。
じゃあだれがビビアンかって言ったら、ビビアンのセリフを言ったバットマン……は、でも、同時に「10年来のパートナー」(そんなに長くないけど)にも該当するんだけど、私にはもともとふたりの関係に対して穿った見方をしてしまうので正しい確信はありません。リバースアウトローズ自体のセントラルクエスチョンは「バットマンに必要とされる」(必要であるとバットマンに気づいて貰う)だと思うので、そもそもビックネームにそんな役回りさせねぇだろ……。
なので一番可能性が高いんですが、あともうひとり該当者がおりまして。
「エドワード」に金で雇われた女性が。
スージー・スー姐さん。
……また赤髪かよ(ちがう、そうじゃない)