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【丸と線を描く練習】の本当の意味
この練習は意味があるという人もいれば意味ないっていう人もいる。
★意味ある派の意見
『思った通りに線が引きやすくなる』
『描き始める前の準備運動に最適』
『フリーハンドで正円描けたら凄いって言われる』
★意味なし派の意見
『丸を描けるかどうかは絵の上手さに関係ない』
『その時間を模写にあてたほうが有意義』
『きれいな丸なら定規使えばいい』
『手振れ補正を使えばいい』
どっちなの!?
個人的な意見としては、どっちの言い分も理解できます。
結局「お前も日和見意見か!」と言われそうですが、そうじゃない。
この丸と線を引く練習の本当の意味は別のところにあると思うんだ。
自分の実体験として、切実にこの練習を早いうちにやっておけばよかったなと思います。
結論から言うと、丸と線を描くのは"手首を動かさずに丸と線を描けるようにするための練習"です。
キャラが描けるようになってくると楽しくなって必然的にペンを握ってる時間も長くなり、手首に疲労が蓄積して違和感を覚えるころだと思います。
自分の場合、2年目で腕に違和感を覚え始めてきたので、手首サポーターで補助したり描くときの姿勢を気をつけたりして対処してきました。
それらは確かに効果があって、腱鞘炎には今のところならずに済んでいます。
しかし、絵を描く際に手首に負担がかかる問題に関しては全く解決していないわけです。
実は手首に負担のかかっている一番の原因は、線を描く時に手首のスナップを利用して描いているからです。
じゃあどうすればいいのか?
ここでやっと【丸と線を描く練習】が出てくるわけです。
初心者のうちから先の未来を見据えて教えてくれていたわけですよ。
『手首で描いてると確実に腱鞘炎になるから今のうちに腕で線を引けるようにしておけ』
そう言ってくれれば、この練習方法のファーストインプレッションも変わっていたかもしれませんね。
だからべつに丸を描かなくてもよくて、腕を使って描けばなんでもよかったわけです。
この練習方法はだいたい絵を描き始めの人がやる印象なので、簡単な線と丸が選ばれたのではないだろうか。
正直、腱鞘炎になったことない人はその恐ろしさがわからないと思う。
かくいう自分も、「こちとら小中高の12年間ノートに文字を書きまくって手首鍛えまくっとるわ!」と腱鞘炎を甘くみてたのでね・・・
その兆候が手首にあらわれたときに悟るのだ、「あ、これヤバいやつだわ」ってね。
腱鞘炎対策の裏ワザとして、利き腕とぎゃくの手でも絵を描く練習をするってのも有りかと思う。
もともと両利きの人はラッキーだね。
♦結論
【丸と線を描く練習】は、綺麗な丸と線を描けるようするためではなく、手首を動かさずに腕を使って描く技術を習得するためのものである。
将来の腱鞘炎対策だったのだ!
ちなみに自分の場合、まっすぐな線ときれいな丸を描けなくても困ってないけど、手首で描く癖が抜けなくて困ってる・・・