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【LINNE LENS】お魚好きとしても、エンジニアとしても心惹かれるアプリ(その3)
今回はアプリの中身について考えてみます〜
先日紹介した「LINNE LENS」というアプリを紹介した。
「LINNE LENS」はスマホを生き物にかざすだけで、その種類を教えてくれるアプリだ。
魚オタ、、、、お魚好きとしても、エンジニアとしても非常に興味を惹かれるアプリであり、過去の記事では、その精度の高さについて注目した。
そして今回はエンジニアとして、その中身を紐解いていく。
「LINNE LENS」は人工知能技術を存分に使った、非常に興味深いアプリだ。
1. 「LINNE LENS」が活用する物体検出という技術
「LINNE LENS」のアプリは「物体検出」と呼ばれる、人工知能の技術を活用している。
「物体検出」は画像や動画に写る物体を検出する技術だ。
最も身近では、スマホの顔認証システムなどに活用されている技術だ。
人工知能の分野でも非常に人気の高い技術で、YoloやFaster R-CNNなど、様々なモデルが日々開発され、発表されている。
「LINNE LENS」はこの「物体検出」の技術を使って、生き物を検出するアプリだ。
2. 実際に「物体検出」を動かしてみた
それでは、実際に「物体検出」はどんなことができるのか?
今回は「Yolo」と呼ばれるモデルを使って、実際に「物体検出」に取り組んでみた。
「Yolo」は比較的新しいモデルとして「Yolov5」というモデルが公開されている。今回はこの「Yolov5」を使って、「物体検出」のコードを作成した。
なお、「Yolov5」のコードは、以下のGitHubにて公開されており、チュートリアルに従えば、簡単に実行することができる。
実際に「Yolov5」を動かした結果が以下の通りだ。
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乗り物や生き物など、写真に写る様々な物体が検出され、
その種類まで特定されている。
「LINNE LENS」は「Yolo」に代表されるような、「物体検出」を基礎としたアプリであることがわかる。
3. 特定の対象物にもカスタマイズ可能
「物体検出」は用途によって、カスタマイズ可能だ。
「LINNE LENS」も生き物に特化したモデルを構築している。
ここでは、例として船の検出に特化した「物体検出」のモデルを構築してみた。
Kaggleと呼ばれるサイトから、船のデータを入手し、モデルを構築すると、船検出に特化したモデルを構築することができる。
船検出モデルの構築結果が以下の通りだ。
海上に移された船を的確に検出することができる。
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「LINNE LENS」も生き物に特化した「物体検出モデル」を使用していると考えられる。
私もエンジニアの端くれではあるので、その労力の大きさはなんとなく想像できる。非常に大きな情熱を持って作られた「LINNE LENS」。
非常に面白いアプリなので、今度は、水族館で使ってみたいな〜〜