※ネタバレ注意 室井慎次の敗れざる者を見て
踊る大捜査線。
私が小さい頃から見てる数少ないドラマだ。
”有名なところだと、レインボーブリッジ封鎖できません!”
とかだろうか
それ以外にも”どうして現場に血が流れるんだ”とか。”あんたは上にいろ”とか、”俺が現場で頑張るあんたは偉くなれ。”とか”現場にいる君たちを信じる”とか”トップが優秀なら、組織も悪くない。”とかいろいろ名台詞はある。この機会にまずどれを見ればいいのか。
TV版から映画などまぁ好きに見ればいいと思うのだ。
私はそこまでのファンというほどではないが、新作が始まればいつも楽しみに見ていた。
20年って重いなと感じてしまった。まさに私のバックボーンともいえる作品である。
私は夕方の再放送で見ていた。当時は夕方のニュースが始まる前にドラマがやっていたのだ。最近は推しの出てる番組かニチアサか相棒しか見なくなっている。
まぁその前もアニメ以外恋愛ドラマに興味がなく、ろんばけとかも見ていない。なので、現在の最推しである西川貴教さんが出演されていたことも知らなかった。まぁ、今とは違ってまだ製作費云々が宣伝コピーとなっていた時代だった。
まぁ、それだけ有名で社会現象とも化していた作品だった。イントロを聴けばこれが誰のテーマであるとかある一定の年齢ならわかるかもしれない。
まぁそんなわけで楽しみにしていたわけだ。室井慎次が主役ではあるが。
芸能ゴシップではいろいろ書かれているが青島はいなかった。
(この人の名前を柳葉さんではなく、室井さんと呼ぶ。オタクはいつまでも役名で呼ぶ。)
和久さんが亡くなった時(いかりや長介さん)が亡くなり、もう新作が出ても和久さんはいないのだと思った。
今こそ、CGだのAIだので、いくらでも作れると言われればそうなんだろう、そういう人達と分かり合う気はないし主張を譲らないが、演技力、存在感息遣いが違うのだ。小さい頃、そういうものに触れる機会があったということだけがよかった。
室井さんは、秋田県の山奥にいた。
とてもリアルな日本の僻地である。道があればいい系の車を使わないとコンビニはもちろん、商店が一つあるだけだった。
そこに室井さんは、子供たちと住んでいた。里親。無職だが、元警察なら…許すのは、まさに田舎であった。普通履歴書には、所属は書かないのではないかと思ったが、事細かに書いていた。とても室井さんらしい。
そして、玄関のロックはない。そして周囲の人が、大事な会合なのになぜ来ない。とか家主の許可なく上がらせてもらうわと勝手にあがるのとかまさに静かに暮らしたいとこの家に来た室井さんの思いとは違う。
(普通、家の人の許可なく家には入らないし鍵も開け閉めする。)
平和だった町で何故か異臭がして、穴の中で人が埋まっていた。
ようなし。あぁ、用無しか。とパッと思い出したが、あの事件の犯人の一人だった。
昔も今も一旗揚げようぜで何で犯罪に手を染めるのかがわからないが、わからない、”社会に認められる”とはそんなに必要なことなのかと現在になっても思う。
描写といえば、弁護士の行動にも腹が立った。
子ども達は、被害者家族や加害者家族なのだが、裁判が長引いていて、暴行はしたが殺意はなかったと争っているらしい。
いつも思うが殺意がなかったら暴行していいと思ってんのかである。
被告に手紙を書かせる、弁護士を通じて、厚い手紙が届く。
なぜかと思ったら、被害者は反省していると証言させるためだった。
ちょっと待て。と思ったら反省していたら、罪を認めて償っているのではないのかと。よくある子供に証言させて、裁判官などの心象をよくしたいのだろうなと思った。弁護士は依頼人の罪を少しでも軽くするためあるいは無実であると裁判で争うための”正当”な仕事だった。
頭ではわかっているが私だったら、次喋ったらもう2度としゃべれなくしてもいいんじゃないかというぐらいに頭に血が上った。
犯人は当然覚えてもいなかった。がそこでそうじゃない人間も知ってるといった時の室井さんの少しの距離で届かない手が印象に残った。
杏という少女も登場するのだが、少しばかりのお金を持ってきていたが10万円あるかないかでそんな金では生活できなかろうにと思った。
非行に手を焼いてこちらに押し付けられたと見えるが、まだ子供だった。
子ども達で会話していた時に、ぶたれただとかいうのは信じしている子供たちの気持ちを揺るがせるためだろうし、結局、何をしていたのだろうか。
それがまだわからない。まだ構ってほしい盛りの子供である。
しかし、信用できる大人というのは、必要でそれが室井慎次だった。
約束。約束を果たせなかったという室井さんに。
そこで火事が起きた。そして、罪を償っていた父親が出てきて…というところだった。
いろいろ疑問は残ったが何の形にせよこのメンバーの新作が見られてよかった。次回も楽しみである。