【AIイラスト】最新AI高解像度化ツール『Aiarty Image Enhancer』を使ってみた!
どうもこんにちは、でょ(X:@Deyoyoyo) です
今回は、『Aiarty Image Enhancer』というWindowsとMacで利用可能な最新の高解像度化ツールを使ってみたので紹介させていただきます。
画像の拡大、ノイズ除去、鮮明化、プロンプト抽出などが可能となっています。もちろんAI出力画像以外にも使用できるので、スマホやカメラで撮影した画像のアップスケールにも使用できます。
それ以外にもプロンプトの抽出や文字入れ、1000枚の一括処理にも対応しているほか、Nvidiaの対応GPUを使用している場合、TensorRTを使用して高速に処理を行う事が出来ます。
Aiarty Image Enhancerを使ってみる
こちらからダウンロードしてツールを開くとこのような画面になります。
設定はすごく簡単
右側にある設定項目を選ぶだけ。
AIモデルは細部加工、鮮明化、写真向けの三種類あります。
・細部加工:画像の細部を強化してくっきりとした画像になる。
・鮮明化:画像を鮮明にして自然な仕上がりになる。
・写真向け:写真向けの高解像度化処理
解像度の設定も様々でお気に入りのサイズに変更可能です。
AIイラストをアップスケールをしてみる
こちらのAnimagine XL V3.0で生成したAIイラストを高解像度化してみます。
アップスケール自体は数秒で完了します。
次の設定で高解像度化してみました。
・AIモデル:鮮明化Diffv2
・拡大:x4
制服や髪の毛の細部のディティールがあがり、ノイズが除去されて鮮明な画像になりました。
元の線を書き換えないでアップスケールしてくれるのでとても使いやすいツールだと思います。
私自身、印刷物に使用する場合などに一定の解像度以上が必要な場合があり、アップスケールを掛けることがあるのですが、AIアップスケーラーは元の線を書き換えてしまうものが多く、悩みの種となっていましたが、このツールは元のイラストを忠実に高解像度化してくれる印象です。
更に分かりやすく制服のラインを拡大するとこんな感じです。
くっきりとした段差のないラインになっていて色味のノイズも除去されています。
カメラで撮影した画像を高解像度化してみる
次の設定で高解像度化してみました。
・AIモデル:写真向けv3
・拡大:x2
細部を拡大してみると、自然かつ鮮明に高解像度化されていてトリミングして使用する際にはとても良さそうです。
画像全体を見ても、背景のボケ感を残しながら鮮明に高解像度できているので画像生成AI以外の場面でも活用できるツールだと思います。
ぼかし加工をした画像を高解像度する
本来の用途とは異なりますが、Aiarty Image Enhancerの性能を確かめるため、ぼかし加工を加えた画像を高解像度化してみました。
比較画像を見て分かる通り、元画像と遜色ないぐらい鮮明な画像になっています。
正直厳しいだろうと思いながらやってみたのですが、思ったよりきれいに仕上がって驚きました。このレベルのぼかしを手軽に鮮明な画像にできるのは実用性がありますね!
さいごに
今回は最新の画像補正・高画質化AIツール『Aiarty Image Enhancer』を紹介させていただきました。
手軽にイラストや写真を高解像度化できる便利なツールになっています。
無料で利用できるプランもあるので是非使ってみてください!
動作環境
■windows
CPU:64-bitのIntel又はAMDプロセッサ
メモリ:8GB(16GB以上推奨)
GPU:AMD Radeon R9 390(X)、Radeon R9 395X2またはそれ以降
Intel Haswell (4th-gen core) HD Integrated Graphicsまたはそれ以降
NVIDIA GTX Titan X, GTX 900シリーズまたはそれ以降
※TensorRTハードウェアアクセラレーションに対応しているGPUではTensorRTが使用可能。
■mac
CPU:M1 (Pro/Max/Ultra)、M2 (Pro/Max/Ultra)、M3 (Pro/Max)
メモリ:8GBまたはそれ以上
■対応画像形式
入力:.jpg, .jpeg .jp2, .j2k, .jpf, .jpm, .jpg2, .j2c, .jpc, .jpx, .mj2, .png, .tif, .tiff, .webp, .bmp, 及びRAWフォーマット
出力:.jpg, .png
■対応言語
英語、ドイツ語、中国語、日本語