5日目:撮影部/照明部/録音部/スクリプター/衣装助手
午前は、撮影部・照明部の役割について✨
【撮影部について】
撮影では、引き→寄りが基本で、
シーンの説明を映像でしてから、演者の描写に移ります。
(意図的に、引きを見せない撮影法もあります)
マスターショット・エスタブリッシュメントショットの使い分けも大事で、
いかに端的に文脈を伝えられるかは、監督の腕の見せ所。
被写体がどう見られるかということを常に意識して、
レイアウト・レンズ・色・グレーディング、そして被写界深度が大事。
現場に持ち込むレンズのmmも、監督の意向によってだいぶ違います。
おおよそ12mm~300mmまであり、
撮りたい絵に対してレンズを使い分けつつ、全体・詳細を違和感なく見せていくことが必要となる。
ちなみに、国内と海外で、
カメラの使い方・撮影監督の立ち位置はかなり違うそう。
国内だと、ワンカメラが基本で、撮影監督は主にカメラ部分だけ担当。
海外だと、「フィルムは消耗品!」という意識でどんどん使うのでマルチカメラが基本、撮影監督(D.P.)がカメラ・照明・道具・予算管理まで行う。
つまり、専門ではなく多彩な分野への対応が求められる。
その代わり、ASC/BSC/FSCといった業界団体があり、
才能に合わせて、稼働費がしっかりと確保されているそうです。
よって、国内の現場で慣れた人が、海外に出ると戸惑うことが多々あるそうです。日々学び。。。
【照明部について】
照明で動くうえでの心がけ・照明の種類について、学びました。
影の出方に気を付けるよう、照明の方向や太陽の方向を気にするのはもちろん、被写体がいかに「きれいに」「自然に」映るかが大事。
あえてツヤを見せたり、
全体に均一に光を当てて表情を綺麗に見せたり、
テクニックもいろいろとお伺いしました。
詳しくは講義にて✨
午後は、録音部・スクリプター・衣装助手の役割について✨
【録音部について】
技師(レコーダー・ミキサー)と助手(ブームオペレーター)で編成。
※ただし予算によって変動。
とにかく、音環境を整えることが最重要事項です。
とくに飛行機の音や自動車音などの環境音が入り込まないよう、
余分な音が入らないよう、注意します。
また撮影では、シーン・テイク名を入れたカチンコを使うことがあります。
これは編集時に役立てる記録用と思われがちですが、それ以外にも大きな意味がありますが、、理由なんでしょうか?
・・・。
音が別撮りの時などに、後から音だけ入れ込む際に、
このカチンコの音を基準に合わせているそうです。(へえ!)
そのため、各シーンの頭か最後には、原則必ずカチンコの音を入れているそうです。
【スクリプターについて】
スクリプター(記録係)は、
とにかく、台本を深く読み込むことが求められます。
映像の記録管理もそうですが、
撮った映像同士の矛盾がないか「つながり」を意識します。
つながりとは?
「映像上同じ日程なのに、着けているアクセサリーに違いがないか・服に違いがないか」「シーンが変わったのに、コップの飲み物の量が勝手に増えていないか」など、いわば整合性です。
通しで映像を見た際に、矛盾がないかを撮影中にチェックします。
ここでチェックが漏れると、そのつながりを直すために1シーン撮り直しということも、、、
【衣装助手について】
衣装のセンスはどこで磨くか?
普段から、街行く人たちの衣装をみて、
いかに自然さを出すかを研究しておくそうです。
ほか、様々な年代・シーンの服装を研究して、
監督からのオーダーに、幅広く対応できるようにしておくことも大事とのこと。
そうそう、調達する衣装はサイズを正確に。
※たまにデータが最新でなく、現場で「あれ?」となることがあるので注意、、
各キャストさんの特徴を、事前にしっかり理解しておくことは非常に大事。
あとはキャストさんへの気遣いが大事!特に寒い時・暑い時。
この辺りの詳しくは講義にて✨
そうそう、
基本は、衣装はありものを探しますが、時には自分で制作する時もあるそうです。イメージ通りの衣装を作れるって、本当にすごいなと思う。
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