『自分で考えなさい』という言葉を使った指導者が選手たちから奪っている成長のチャンスはどこにあるのか –中学一年生に課した12個の再現して欲しい現象とは–
Hola Chavales!!!!
今日は以前紹介した中学一年生に課した【ダブルボランチ(6番・8番)の1回目のボールの循環と2回目のボールの循環の仕組み】についての解説になります。
この画像は既に無料記事でも共有したものです👇
要するに、これらの動きでどういう仕組みの元成り立っていて、いつどこで何を基準にそれらの動きを行うのかという部分の解説です。
今週で3回目を迎えますが、
ファーストミッションとしてこれらのアクションを全て再現できたら次にステップに進むことを既に共有しています。
でね、本題に入る前に一つだけ大事なハナシ。
『自分で考えなさい』ということを僕は言いません。
それはすごく言い方は失礼かもしれないですが、知らない人が考えられることはたかが知れてるからです。
それは別にサッカーに限ったハナシではないと思います。
僕もサッカーとは違う畑に行けば、その畑では知らない人になるでしょう。
でね、今こうやって中学一年生に対して何十個も状況を解決する選択肢を教えているわけですが、ここで鍛えてる部分【言われたことを再現する能力】なんです。
まっさらな紙に自分で考えて好きな絵を描いて、
その斬新さやアイディアの豊かさを競い合うコンテストではなくて、
まっさらな紙に『りんごを書いてください』と言われて、そのりんごをどれだけのクオリティで再現できるかを競い合うものなんです。
どっちが重要かではなくてどっちも重要だからこそ、
選手自身に考えさせるだけでなく、監督やコーチが教えたもの・表現して欲しいものをその選手はどれだけ表現できるのかという部分も鍛えてあげる必要があります。
根本的に鍛えている要素が違うという認識を持たないと、
自由の中でプレーすることはできても、要求されたものを表現・再現する能力が育たない場合が生まれてきます。
もう一度言いますが、どちらかが重要なのではなく、どっちも重要です。
ただどちらかというと僕が個人分析でサポートする選手たちは、教わる経験をたくさん持っているわけではなく、再現する訓練をしてきてない選手が多いので、ちゃんと教わって再現する訓練を積めるようにサポートしています。
だからこそ中学一年生に対しても同様に、
きちんと再現して欲しいものを提示した上でそのプレーを表現できるように訓練するわけです。
そこを踏まえて今は再現して欲しい現象は挙げたと思うので、
その現象がどのような仕組みで成り立っているのかという部分を解説していきます。
現象だけ伝えてその仕組みが解説できないと意味ないで。
では本題です。
続きはスペインサッカー研究所で!