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自由への旅 第四章

自由への旅 マインドフルネス瞑想実践講義 

ウ・ジョーティカ (著), 魚川 祐司 (翻訳)

第四章 最初の洞察智へ

ー意識と対象の区別に気づくー

p168 思考が経験を強烈にする。
p169
ただその痛みとともにあれば、しばらくの後、その痛みは曖昧になり、以前ほど痛くはないとかんじられます。
思考のプロセスが、感覚をより強いものにするのです。
p170
考えるのをやめて、ただ対象に気づく時
それはとても曖昧になりますので
私たちは何かが失われているように感じます。
私たちは、何かを掴んでいたいのです。
p171 
音は心の中にある。
最初は音が外にあるように感じるでしょう。
しばらくすると、音が耳の中で起こっているのを感じるようになる。
そしてまたしばらくすると、あなたは音が心の中にあると感じるでしょう。
p172
心なしには、何も経験できません。
この意識の生起ゆえに、あなたは
自分が音を経験していると感じるのです。
p174 
大切なことは、反応しないこと。解釈しないことです。
p182
痛みを感じている時は
その痛みとともにいることができる限り、それに耐えましょう。
心がどのように反応するか観察するのです。
p184
痛みとともにあることに積極的であれば、
それはさほどに耐え難いものではありません。
観察に積極的でなければ、それはますます耐え難いものになります。
p185
「もっとできる」と知っている時には、
心は反応しないものです。
限界を延ばすことを、あなたはゆっくり学んでいけます。
p189
*歩く瞑想を修することで得られるサマディーは、
座っている間に得られるサマーディーよりむずっと強いと
ブッダは言っています。
*動いているプロセスの中で、そこに留まることができたならば
あなたの気づきはより強いということですから。
*「したいという欲望」の観察
p190
*あなたは掻きたいと思う。掻く前に、その掻き「たいという欲望」をあなたは観察することができます。
ひとたび手を動かすことを決意したら、その祭に、あなたはとても違った感じ、手のエネルギーの変化を感じる。
*感覚は自然現象であり、気づきも自然現象です。
この意識は存在ではありません。
中略
*それは条件によって生じているもの。この二つのものを非常にはっきりと観察した時、それは最初の洞察智になります。
*ヴィパッサナーの洞察智は十一ありますが、
最初の四つがもっとも重要です。
p197
物事を正しい仕方で解釈することは役に立ちます。
しかし通常の現実を乗り越えたい時には
そうした全てを後に残していく必要があるのです。
p197
私たちはいつも自分自身から逃げようとしているのです。
内面にあるものに私たちは向き合うことができない。
p198
もしあなたがただ一つのことを純粋にやることができたなら
つまり一切誤解することなしに、起こっていることに
ただ気づくことができたなら、残りのことは自然に起こるでしょう。
p199
何か問題が浮かんだ時には 
中略
その疑問に気づいて、それを手放してください。
それが出来れば心は静まります。
しばらくすると、あなたはどうすればいいかわかる。
考えなくても、為すべきことがわかるのです。



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