悪鶏コラム~ギルドは誰の物?:とりさんの独り言②~
お疲れ様です。とりさんですよ。
いやぁ、先日散々な目に遭いました。
ただでは起きないとりさん、ちょっと気になったことがあるんよね。
とあるひとが声高々に仰っていました。
『ギルドはギルマスの個人的な所有物じゃない!』というセリフ。
皆さんはどう思います?
以前のコラムでも触れていますよね。ちょっとここに焦点を絞ってお気持ち表明的なコラムを書いてみようかな?という事ですすめさせていただきます。
【ズバリ!ギルドは誰の物?】
んなもん、ギルマス個人の所有物に他ならないですよ。
異論反論があるのは認めます。でも、それはギルマスが『そういうギルドを作った』というだけだと思うんよね。
ギルドは15人で戦うチームです。それぞれに役割があり、それ相応の責務と能力が求められます。ギルマスはギルドの発起人としてギルドの方向性や任命権を持ちます。
そして、ギルマス及びサブマスには加入と除名の権限があります。
まさにこれこそがギルマス個人の所有物であるという根拠です。
要は、『気に入らない人は入れない事もできるし、はじき出すこともできる』生殺与奪の権限はマスターに与えられています。
え?サブマスにも同じ権限がある?
そうですね。では、サブマスの任命権は誰にありますか?
サブマスが拒否しようとマスターの意向でサブマス権限を失効させることはいつでもできます。
逆に、ギルマスの罷免権はありますか?
ありませんので、制度的に、システム的に『ギルドはギルマスの物』と言えると思います。
【とりさんの苦い経験】
では「ギルドは皆の物」という考えは間違いか?というと実はそうではないんですよね。
15人のチームで勝利やイノチ稼ぎを行いますので、戦略の立案や、装備チェック、コミュニケーションが必要になる場面が多くあります。
メンバーの同意無くしてはスムーズに進まなくなってしまいます。
同意どころか、反感を買っていたら?
スムーズにいくどころか反乱がおきたりします。
ちょっと昔話をしますね?
とりさんがかつて所属していたギルドでは軍師ととりさんが勝てる戦略をたてて挑んでも、ギルマスとサブマスが一緒になってボイコット(前衛で棒立ち)されて何度も負けてしまった事があります。
結局、勝てるように貢献しようと色々やったんですが、「嘘つき!」と罵倒されてしまいました。
とりさんは脱退させていただきましたし、軍師はそのまま引退してしまったと記憶しています。
酷い話だと思いますか?
コレ、とりさんと軍師さんの主観では酷い話なんですけどね?
じつはギルマスやサブマスさんから見ると、とりさんこそが異分子で敵なんですよね。
そのギルドさんは中核メンバーをリアルな知り合いで構成されていました。
勿論、軍師的な役割をしていた方もリアルのお付き合いがあった方だったと記憶しています。
その他のメンバーは精査なしで来るものは拒まずってギルドで、加入申請したら入れるギルドでした。
そこに、とりさんは人数的に置いておけなくなったサブを入れさせてもらったんですね。
(その当時は杖職のサブも動かしていました。ギルマスをしていた時に杖不足を補うための苦肉の策で…。)
ステ的にはサブでもそのギルドでは上位陣でした。
加入したときは大歓迎だったと思います。
中核メンバーはほとんどが前衛で、軍師さんだけが後衛だったかなぁ…何しろ3年位前の話なんで曖昧ですね。
後日、メイン垢も合流しました。
えぇ、総合値で比べるとギルマスさんの倍くらいでしたね。当時で。
そうなんです。
明らかに自分たちより、経験も、知識も、ステも何もかも上のメンバーが突然入ってきて主導権をかっさらっていった訳です。
面白いわけないですよね?
間違いなく勝てるようになりますよ?だって、ギルドのトップ杖とトップ前衛が塗り替えられていますから。
彼らがオートにして不参加くらいでは勝ててしまうんです。
必死に妨害して、罵って、罵倒して、主導権を取り戻そうとしました。
『勝てるって言ったじゃないか!嘘つきめ!』
いや…そんだけ妨害していてよく言うよ!と思いましたが、主導権をかっさらう敵を排除するために必死だったんですよね。
都合の悪いことに、中核メンバーの軍師はとりさんの味方になってしまったので、仲間の目も覚まさなければならない。
だって、強制的に除名したら軍師さんも一緒になって出て行ってしまう勢いだったんです。
だから、追放もできずに「自主的に出て行ってもらう」しかなかったんですよね。
しかし、最悪なことにとりさんは間違った事を言っていなかったし、軍師さんはとりさんと自分の策を踏みにじる仲間をみて絶望してしまって引退してしまいました。
リアルの仲間だったといっていましたがその後は大丈夫だったのでしょうか…。
本当に軍師さんには申し訳ないことをしてしまったと思っています。
別のゲームででも楽しく遊べていたら良いのですが…。
これもギルマスが考える「ギルド」を守るための行動としては正しかったととりさんは考えています。
上記ギルドのコンセプトは『リア友同士で仲良くわいわい』ができるギルドだと考えられます。
ここまで読んで、みなさんはどう感じます?
少なからぬ人数が「とりさんの上から目線」とか「ギルマス氏の器の小ささ」とかが気になるのでは?ごめんなさいね。とりさんが文章上手じゃないのでそう感じたかもしれませんが、その意図は全くありません。
とりさんが経験した一つの例です。
とりさんが言いたいことは一点。
『ギルドは発起人であるギルマスの物だ。』ということです。
では、ギルドは皆の物は間違いか?っつ~話に戻すと
ギルマスが『ギルドは皆の物』というコンセプトであれば成り立ちます。
先の例ではギルマスの個人の物とも取れますし、『ギルマス、サブマス含む中心メンバー達の物』で「皆」の枠組みからとりさんがはじき出されたという形になるでしょう。
それでいいんです。
無理にいがみ合ってもしょうがないんでコンセプトと合わないなら周りを変えようとせずに自分を変えて馴染むか、離れるしかないんです。
自分を変えて馴染むのは結構大変なので、そういうミスマッチが起こった時はさっさと移籍先を探しましょう。
お互いにグチグチいうと禍根を残すので(と言いながらとりさんも怒り心頭で名前を伏せて愚痴ることはありますね。自重します。)良くないよ?という話。
【ギルドは皆の物は間違いか?】
再度言います。
間違いではありません。勿論、理想です。
ですが、過去軍師の話をした際にも言ったと思いますが、15人くらいの少人数集団で目標が『勝利』という一点に収束する場合、絶対王政的中央集権が圧倒的に有利な側面があるのは事実です。
それは、コロシアムのリアルタイムの指示です。
ですが、それ以外の場合、中央集権であるとよっぽどギルマスのカリスマや人格が良くないとメンバーが耐えきれないでしょう。
そうなると『毎度グラコロごとにメンバーを補充しなければならない』というデスマーチが始まります。
それを避けるために、民主主義を採用するのかと推察します。
でも、メンバーを尊重するとコロシアムでのリアルタイム指示に不満が出たり、こうじゃないかと意見が出たり、最悪、指示に従わなくなったりします。
それはギルマスの権威が下がり、ギルメンの地位が上がることで意見が出しやすくなると同時にトップダウンの指示が効きにくくなってしまうジレンマです。
教育の仕事をやっていると良く直面します。
う~ん、教員的立場はマイノリティーだと思うんで言い換えましょう。
社会人やアルバイトを経験したことある学生・生徒なら分かると思うんですが、優しい上司が舐められるって事態だと思ってください。
そうなんですよ。
実は政治学的な考え方がこんなゲームのギルド運営にも使えるんですよね。
しかし、ここは国家ではありません。
時と場合によって、『中央集権的なトップダウンが必要な時』と『分権的な平時の運営』をナチュラルに使い分けることができるギルマスが運営するギルドはギルド解散が頻発する昨今でも『元気なギルド』なのでしょう。
【もう少しややこしい話】
ここまで読む人いるんか?
と思うのですが楽しくなってきてしまったのでもう少しお付き合いください。
ギルドの運営は『軍隊の統率』に似ています。
軍隊の統率は完全にトップダウン形式です。
それはなぜか。
簡単に言うと理由は二つ。
現場から戦場の全体像が実質的に俯瞰することができない事。
命令の指揮系統を一方向に限定することで正確に早く全体に命令を伝達させるため。
以上の事からコロシアムの指揮系統は一点に集中する必要がある。
とはいえ、ギルマスはギルドの発案者。
コロシアムの指揮はアウトソーシングする場合がある。
それが軍師という立場です。
そう、そういう意味でギルドは二人の物が成立する。
前衛5名、後衛10名このメンバーがそろわないと戦力が大幅に落ちます。
戦力の確保。
そのためには15人全員がギルドにいたいと思ってもらうのが一番運営が楽なんです。
そういう意味では15人全員が『自分のギルド』と思って力を存分に振えるそんなギルドが理想であるのは間違いないわけです。
ですが、それは分かりやすい『コロシアムで勝利する』という目標が共有されている場合です。
例に挙げた『コロシアムで勝利する』という目標でさえ『如何に勝利につなげるのか?』というサブテーマによって意見が割れる場合も多いです。
前述のとりさんの経験したギルドは口では「強くなりたい」と言いながら本音は「身内メンバーが俺TUEEEしたい」だけのギルドだったわけですね。
そんなんサポートできないって。
【現状】
とりさんはその後ギルドに恵まれ、長期間育成ギルドに在籍させていただき、今では別のグラコロ200位以上を目指せる上位ギルド様にお邪魔させていただいています。
毎日コロシアムを楽しみたいという今ではシノアリスプレーヤーの中でもマイノリティーになりつつある我儘を受け入れてくれた現ギルド様には感謝してもしきれません。
今回、不具合いっぱいのグラコロでも全員で力を合わせて目標としていた200位圏内に落ち着くことができました。
人間同士の集まりなのでギルド運営は大変です。
願わくはこの良い環境が長く続きますように。
という事でとりさんの独り言はこれでおしまいにしようかと思います。
では、また。