花の丘に陽が暮れる
随分と日が長くなった。気づけば夏至まであとひと月ちょっと。あっという間に月日が経ってゆく感覚は歳と共に加速する。
市内にある「花の丘」ではよく花の写真を撮り、noteにもかなりの枚数を投稿してきたが、ほとんど朝方に撮ったものばかりで、そう言えば夕方来たことは今まで一度もなかったなとふと気づいた。
夕暮れに撮るのは時間との競争になるのであまり落ち着いて撮ることができないが、暗闇が刻一刻と忍び寄ってくる中で見せる花の妖艶な雰囲気というものも、朝の清々しさとはまた違った魅力がある。
前にも書いたことだが、この花の丘は造園業者ではなく数名の市民ボランティアの方がまるで個人宅の庭のように管理されている花壇なので、アットホームな感じがとても居心地いい。
忍び寄る暗闇に包まれながら、昼の間蓄えたエネルギーによって自らの内なる光が輝き始めるような夕暮れ時の花を見ていたら、遊び終えて満ち足りた表情を浮かべる子供時代の友人の笑顔を思い出した。日暮れの時間が遅くなると外で野球やサッカーをしたりして遊ぶ時間も比例して長くなるのが嬉しい季節だった。
今はこうして誰もいない花壇でひとり花を撮っている時間が憩いのひとときである。
花の丘に御一緒いただきありがとうございます。
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