陽だまりにゃんこ8:「かぎしっぽ」は幸運の印⁈
北九州市T公園の「福ちゃん」はかぎしっぽ。
くるんと丸まった小さなしっぽがいつでも下を向く。
遠くにいても「福ちゃん、おいで」と声をかけると、すぐに短いしっぽをふりふり走ってくる。
用がなくなると、また小さいしっぽをふりふりどこかへ行ってしまう。
福ちゃんの後ろ姿は小さいふりふりがかわいい。
けど福ちゃん自身はまったく露知らず…。
話は飛ぶが…、
人間にもしっぽがある。
脊椎の一番下、仙骨の先に付いている小さな尾骨。
一般的に尾てい骨とも呼ばれている。
この尾骨は痕跡器官と呼ばれ、四足動物にはあるしっぽが、人体では退化によって本来の用をなさなくなった器官で、わずかに形としてそれと分かるように残っているだけのものとされている。
だがしかし実は、この尾骨は「動く」のだ。
それも「フリフリ」動く。
このことを知ったのはヒーリングワークの施術をしている最中。
クライアントの仙骨に手のひらを当てて調整をするのは、施術の最後に体全体のバランスを取るために行われる。
調整が終わってリラックスが深まった時に、ちょうどその尾骨の部分に当たっている手のひらの下で、尾骨が左右にフリフリ動き始めるのだ。
この動きは多くの人に起こった。
だいたい誰もが同じ速さで2~3秒で1サイクル。
猫が喜んでふりふりする動きとほぼ同じ速さである。
振幅の大きさは約1~2ミリ程度。
極めて微細な動きだが、明らかにフリフリしている。
体がリラックスして喜んでいるという感じがよく伝わってくる。
人間も一緒なのだ。
リラックスすれば身体も心も喜んで、「かぎしっぽ」になる。
昔日本や中国では蔵の錠前のような形の猫のかぎしっぽが「財産を守ってくれる」商売繁盛のお守りとして大事にされてきた。
またヨーロッパではかぎの形が「幸運をひっかけてくれる」縁起の良い猫だとされ、かぎしっぽの猫がとても珍しいこともあって、見かけるだけでもラッキーだと言われているそうだ。
猫も人間もリラックスが肝心。
しっぽをふりふり、元気に楽しく生きましょ。