杵築城下町そぞろ歩き
大分県杵築市は、タコの頭のような形をした国東半島の南部に位置し、別府温泉にも近い、海に面した静かな街である。中心地は江戸時代の風情が残る城下町。観光客向けの土産物店や飲食店も少なく閑散としているが、その分ゆったりとそぞろ歩きを楽しめる。またここは「きものが似合う歴史的町並み」に認定されていて、レンタルのきものを着て散策するのが人気とのこと。
複雑な崖地形に武家屋敷地と町屋町の双方が拡がり、城下町の名残を見ることができる。坂道の城下町としては全国的にも希少なものだそうだ。高台からは独特の石畳の坂道や美しい街並みを見渡すことができ、独特な解放感もある。
八坂川河口にある杵築城天守は、昭和45年に建築された擬似天守。こじんまりとしたものだが、別府湾を望む高台に凛として建つその姿が、当時の町の面影を今に伝える。
昨日大分に出かけた際、帰りにこの街に立ち寄り、小一時間ほど歩いた。日本的な風景に出会うとやはりほっとする。
町のごく一部に限られるが、有名な石畳の坂道は写真に収めることができたので、その雰囲気を少しばかりお伝えすることができるかなと思う。
番外編
杵築に向かう途中、大分県内の山里で見かけた民家の庭先にある桜。この附近の集落では、庭に見事な桜を育てる民家が何件もあり、道すがら車を停め、写真に収めている人の姿をよく見かけた。
美しい日本の春がここにある。
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