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朝露の降りる日は



    草花に付着した朝露は、雨上がりの雨粒と違って水滴がとても細かい。雨粒は上空で成長した水滴が落下したものであるのに対し、結露は地上付近の大気が冷えて水滴となったという形成過程の違いがある。
朝露のついた花は小さなビーズを身に纏うように煌めく。それはしかし日の出から長くても数時間のひと時で終わる。陽が高くなるにつれ、いつの間にか露は跡形もなく消えてしまう。

露が降りたり消えたりする過程は、考えてみると一度もじっと凝視したことがない。いったいどれほどの時間がかかって、そうした現象が起こるのか知らない。おそらく畑で農作業をする方々はそれを当たり前のように知っていることだろう。
写真に撮りながら朝露の花を見て思う。当たり前の光景を取るに足らないものとして、これまで地上で起こるたくさんの美しい現象を取り逃してきたようだ。

朝露の降りる日は高気圧が続き、一日中秋晴れが広がり、花の色も一段と色鮮やかとなる。夕暮れ時の空も澄み渡って美しい。暮れそうで暮れない光に揺れる花もまた妖艶である。
そうした心地よい季節も、あっという間に通り過ぎてゆく。
秋も、朝露のようにいつも儚い。


朝露が降りると晴れ

つゆとは、早朝、植物の葉や鉄の看板などの表面についている水滴の事で、空気中の水蒸気が集まって気体から液体へと変化したものです。 
空気の温度が下がり、これ以上水分が気体として留まる事ができない温度にまで下がると、気体であった水分は水へと変わります。 
朝露の場合、植物や鉄板などの表面が冷えているため、表面に接している水蒸気が水滴へと変わっているのです。
夜間、雲一つない空になると、物の表面から次々に熱が放射され、物の温度が下がります。(放射冷却) 
雲がないので雲から戻ってくる放射がありません。 
そのまま宇宙へと放射されるので物の温度は下がります。 
そして、それに接している空気の温度も下がります。 
最も温度が下がった明け方には植物や鉄の表面は水滴でびしょぬれになっているのです。
もちろん、夜の間中雲一つなかった空は十分に大きい高気圧に覆われているので、昼になってもその天気は変わらず晴れのままです。

天気のことわざ参照




北九州市中央公園/響灘グリーンパーク/我が家の花壇



























Anna Gourari
Alessandro Marcello / J.S. Bach - Adagio




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燿
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