森の木漏れ日
北九州市門司区にある市立白野江植物公園は、1952年個人経営の植物公園「四季の丘」として開園し、市民に40数年間親しまれてきた。1993年（平成5年） 北九州市が買取り、約3年の年月をかけ公園の整備並びに改修工事を行った。1996年（平成8年4月）に「北九州市立白野江植物公園」として発足し、現在に至っている。
現在休憩室として使われている建物は1936年（昭和11年）に材木商によって建てられ、80年あまりが経っている。主たる部屋にはそれぞれに床の間を備え、柱は大きな檜材を使い、階段には櫻の一枚板が使かわれている。欄間やその他の造りにも目を見張るものがある。又モダンな洋風の部屋を備え、家屋は今より広く豪華な建築だった。（白野江植物公園HP）
麓の入口からこの見晴らしの良い高台までは、森の中の小道をゆっくり歩いて片道30分かかるほどの敷地がある。遠くに見える対岸は山口県。右手には瀬戸内へと続く海が広がる。
「木漏れ日の路」という名前の小道もあるが、園内はどこを歩いても豊かな森の木漏れ日の小道である。多くの野鳥の歌声を聴き、風に吹かれながら所々ひっそりと木陰で咲いている野草や植えられた花を探しながら歩くのがとても気持ちよい。
市営の植物園としては植物の種類や数は少なく、植物園というよりも「海の見える森公園」と名付けた方がいいのではと思った。しかし、これだけ広い森を個人経営の植物園として一般に開放していた当時は、市民の憩いの場として貴重な存在だったに違いない。
白野江植物公園 http://www.shiranoe.com/🐭🐮🐯🐰🐲🐍🐴🐑🐵🐔🐶🐗😽🐷