プラスチック種類の業界用語って? (熱硬化性樹脂編)

熱硬化性樹脂とは?

プラスチック加工メーカーがよく取り扱う樹脂の種類のご紹介part③です。part③では、今回は熱硬化性樹脂を紹介します。
我々の様に押出機を使ってシート、フイルムを製造しているメーカーでは扱ってはおりませんが、食器類や電子部品材料など熱や薬品での変質があっては困る様な分野でよく見かける材料になります。

主な熱硬化性樹脂とその略称

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【特徴】

熱硬化性プラスチックの分子構造は、熱可塑性プラスチックが鎖状高分子であるのに対し、高分子同士が架橋することによって三次元的な網目構造の分子を作っています。
この架橋反応は不可逆的なものであり、元の原料状態に戻すことも、再び溶融して再成形することもできません。
その例えとしてよく用いられるのがクッキーとチョコレートで、熱可塑性樹脂が再度溶かして成形できるチョコレートであり、熱硬化性樹脂は一度焼いたら戻せないクッキーとして例えられます。
このような三次元網目構造の高分子である熱硬化性プラスチックは、高温にしても分子運動しにくいため耐熱性が高く、更に耐薬品性も良い。
具体的な部品(製品)製造法は、原料を型に入れ熱を加えて硬化させるという、成形と化学反応を同時進行させる方法をとることが多いです。    そのため、成形による部品製造時間は、熱可塑性樹脂に比べて大幅に長いくなります。ゆえにコストに関しても高くなることが多いのが特徴です。

いかがでしたか?

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