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Makuake開発の10年を振り返る。今までも、そしてこれからも「アタラシイ」&「ワクワク」を届け続けます
株式会社マクアケはアタラシイものや体験の応援購入サービス「Makuake」の開発・運営を行っています。2013年8月7日にサービスを開始し、先日ありがたいことに10周年を迎えました。
▼Makuake 10周年特設サイト「FUTURE MADE」
生まれるべきものが生まれ
広がるべきものが広がり
残るべきものが残る世界の実現
このマクアケのビジョン実現に向けて、これまで開発本部が取り組んできたものの中で、大きな変化や変化のきっかけになったもの、大きなチャレンジになったものをピックアップしてご紹介します!
2013年~2015年
2013年8月に「Makuake」サービス開始。2013年時点のメンバーは役員を含めて8名。当時の企業名は株式会社サイバーエージェント・クラウドファンディング(2017年に株式会社マクアケに社名変更)。事業やプロダクトの意義に共感する人をマッチングし、新しいものやサービスを生むチャレンジを支えるクラウドファンディングプラットフォームとしてスタートしました。
インターフェースのデザインから、HTML5、CSS3によるマークアップ、インタラクションにおけるJavaScriptの実装まで1名で担当するなど少数精鋭でページのクオリティアップを続けた時期でした。
▼参考記事
サービスページだけなく、実行者向け管理画面(実行者とは、プロジェクトを実施する事業者のこと)の拡充にも注力。プロジェクトの成長を後押しするため掲載期間中のデータを閲覧・分析できる機能を開発しました。これらのデータを元に、掲載期間中の追加施策はもちろん、掲載終了後の一般販売に向けた戦略立てにも活用できる状態を作りました。その後Makuakeアナリティクスは特許も取得しています。
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2016年
引き続き少数精鋭で内製のみで開発を進めていた時期。実行者が「Makuake」をより使いやすく、実施プロジェクトがより世の中に広がることをサポートするリリースを多く行いました。
各プロジェクトページへ新たに「ショッピング」のタブが追加され、プロジェクト期間終了後もサポーター(応援購入者)が購入可能に。プロジェクトで使用した管理画面からの商品登録を可能とし、実行者が簡単に出品・運用できるような設計にしました。
現在では「Makuake STORE」という独立したサイトにまで発展しており、今振り返ると大きな一歩でした。
実行者の使いやすさや利用満足度向上につながる施策も続々ローンチ
・実行者からのメッセージに画像添付機能を追加
実行者からサポーターへ発信できる内容が文章のみになっていたところを画像が添付できるようになり、より伝わりやすくなりました。
・「実行者の最新投稿」をプロジェクトページに追加
別タブにまとまっている実行者からの活動レポートの最新投稿のうち冒頭をプロジェクトページでサポーターへ見せることで、該当タブを開く操作を促進しました。
・活動レポートタブと応援コメントタブを分離
活動レポートはそのプロジェクトの進捗状況、配送状況などを実行者がアナウンスできる機能です。
それまでは活動レポートとサポーターからの応援コメントが同じ画面内にあり、応援コメントが多いプロジェクトでは活動レポートが見づらくなってしまうことがありました。そのため、画面を分離し実行者からのメッセージがサポーターに伝わりやすいUIに変更をしました。
実行者の想いがサポーターに届きやすくなり、ここから特定の実行者のファンになる方も増えています。開発でも、この頃から徐々に1プロジェクトだけではなく継続的に応援をしてくださるファンの方を意識した動きが増えてきました。
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2017年
アプリ開発に伴い、それまで一つのチームで運営してきた開発組織(当時10名程度)にモバイルチームが誕生。そしてこの年にCTOの生内が参画し、開発組織のカルチャーがどんどん作られていくようになりました。「ガイアの夜明け」に取り上げられるなど、サイトへのアクセス数が急増する機会が増え、スケーラビリティの強化にも注力し始めました。
国内クラウドファンディング系サービスの中でも先行してアプリリリース。
始めの設計段階ではWebViewが中心のガワネイティブな構成でしたが、モバイルアプリとしての体験にこだわった結果、WebViewとネイティブを共存させる形で実現しました。
また最新のアプリケーションを研究し、fluxやMVVMなどの当時最先端のアーキテクチャや、RxSwiftなどのフレームワークも活用して開発していました。
▼関連記事
サポーターの体験向上のため、「時計」「日本酒」「ガジェット」など気になるカテゴリの早割情報等の通知が届く機能を追加。情報の見逃しによって応援購入をしそびれることを防ぎます。
プロジェクトごとにタグを設定できるようにデータベースを整えたり、通知機能を開発するなど、時間をかけて開発されました。
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2018年
開発組織のメンバー数も増え、リリーススピードが速くなりました。サポーターへの価値提供に注力し、サポーターが使いやすくなる機能を次々とリリースしました。
ユーザーインタビューを元にした開発が活性化
サポーターへのユーザーインタビューを本格的に取り入れ始め、そこから出てきた声をプロジェクトページに数々反映。Google Optimizeを導入し施策の結果を検証できる環境も整えました。
毎週何かしらのA/Bテストを回して仮説検証を行うほど、スピーディーに数多く実施していたので、8割は失敗でしたが、その結果「Makuakeを使うのが楽しい」と感じてもらえる機能のリリースにつながりました。具体的には以下のような機能です。
・3点要約を追加
プロジェクトページを訪れたサポーターが、最後まで詳細を読みたいと思えるように、まずはプロジェクトの要点を先に伝える形にアップデートしました。
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・スライドショー機能を追加
プロジェクトページのトップ画像を複数切り替え表示できる機能で、ビジュアルによる表現をコンパクトなエリアでより多くできるようになりました。
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・応援コメントをプロジェクトページに表示
別タブにまとめていたサポーターからの応援コメントからピックアップ表示させることで他サポーターの応援の気持ちが目に入りやすくなりました。
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トップページリニューアル
サービス開始当初からフロントエンドとバックエンドがまとめてPHPで構成されていたところから、フロントエンドのモダン化を進めようと、現在も活用されているフレームワークのVue.jsを取り入れることになりました。まずはサイトの顔となるトップページからリニューアルに着手。ここからフロントエンドとバックエンドのシステム的な分離が進み、より開発もしやすくなりました。
2019年
2019年12月11日、東証マザーズ市場(現・東証グロース市場)に上場。それまで使っていた「クラウドファンディング」ではなく「応援購入」サービスにリブランディングするなど、会社として大きな変革の年でした。
▼参考記事:上場にあたってのメッセージ
シェア支援機能がスタート
応援購入という従来の応援方法に加え、「シェア」するという応援の形を機能に追加。購入後にシェア支援リンクが発行できるページへ遷移し、そのURLをSNSなどでシェアすると、自分がシェアしたリンク経由で何人支援したか数値化され、サポーターがプロジェクトに影響を与えている実感をより感じられるようになりました。
実行者用プロジェクト編集画面をリニューアル
PCに不慣れな方でも使いやすくする為、実行者用画面のUIをリニューアル。同時に技術的負債も解消しました。
2020年
コロナ禍でオンライン消費が増加し、「Makuake」のプロジェクト掲載数も急増。全社的に社員数を増やし、開発組織もメンバーが約30名に急拡大。業務委託で関わっていただく方も増え、開発できることも増えてきました。
応援購入直後のアンケート機能
応援購入理由など、応援購入体験に関するサポーターの声を集めて実行者に届け、マーケティング活動や更なる商品開発に活用するためのアンケート機能をリリース。
マクアケで開発している「サポーター向け画面(回答するシステム)」「社内向け管理画面(回答を管理するシステム)」「実行者向け画面(回答を閲覧するシステム)」のそれぞれに同時にアプローチしていく必要があり、プラットフォームサービスならではの開発の難しさがありました。
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作り手の想いや背景に共感して「応援購入」する体験を広げるために業務提携したパートナー企業に関連する複数のプロジェクトをまとめた「Makuake」上の専用ページ提供がスタート。初めはオーダーメイドで作っていたページもテンプレート化を進め、より多くの事業者との取り組みが可能になりました。
また、新型コロナウイルスの影響で対面販売が難しくなったため高まった催事のオンライン展開の需要に応えるべく、このテンプレ―トを更に活用して「オンライン催事」機能を実現。オンライン日本酒市やオンライン陶器市など一つのテーマに基づいた複数のプロジェクトが集まる催事の場を素早く提供することができました。
2021年
Makuake Globalのリリースや、サポーターへのプロジェクトレコメンド機能追加、モバイルアプリの改善など多くのリリースと同時に、アーキテクチャの改善にも注力し始めました。
マイクロサービス化第1弾の認証基盤がリリース
スケーラビリティとDX(開発者体験)の両立を図るため、シンプルなPHPモノリスの構造からマイクロサービスアーキテクチャへの移行をスタート。高いパフォーマンスを求められるドメインから着手する形で、まずは認証基盤がリリースされました。マイクロサービス化は現在も進行中の大きな開発方針となっています。
▼Makuakeの認証基盤とRe-Architectureチーム
アプリのFlutter化を開始
それまでiOS、Androidをバラバラに開発していましたが、アプリ開発のアウトプットスピード向上、OSごとの差分をなるべく減らすためにクロスプラットフォームであるFlutterの採用を決め、開発に着手しました。
▼ネイティブアプリFlutter化の話
2022年
このMakuake Tech noteの運用がスタートした2022年。アプリのトップページリニューアルや、「Makuake STORE」がリニューアルオープンしたのもこの年です。プロダクトマネジメントに関わるメンバーも増え、プロダクト改善の推進が強化されました。
応援購入したプロジェクトのステータスがマイページから閲覧可能になりました。購入してすぐに届くECサイトと違い、「Makuake」ではプロジェクト終了後に生産を行う受注生産型のプロジェクトが多く、製品がサポーターの手元に届くまでに数週間から数ヶ月かかるという特性から、実行者からの最新メッセージに加え、応援購入したプロジェクトの進捗状況が簡単に確認できる機能を追加しました。
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マーケティングチームや経理など、社内の多くの部署と関わりながら進めた待望の新機能。サポーターがクーポンを利用する画面の開発はもちろんのこと、裏側で決済基盤や売上管理システムとの連携等もあり、開発本部内でも複数のチームが関わって実現した一大リリースでした。
▼「Makuake応援クーポン」リリースの裏側
2023年
Makuake10周年!実行者向けにサポーターからのレビュー表示機能のリリース、「応援購入忘れはありませんか」というリマインド機能の追加など開発スピードはさらに加速して進化中です!
応援購入マイリスト
10周年特別サイトをオープンするにあたり、サポーターが今までの応援購入履歴を振り返ることができる「Makuake応援購入マイリスト」をリリース。
▼Makuake応援購入マイリスト
振り返ってみると、あっという間の10年間でした。
今後は「Makuake」を、より実行者や応援購入プロジェクトの”ファン”が増えていくプラットフォームにしていきたいと考えており、そのためにやりたいことがまだまだたくさんあります。
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