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祝「応援クーポン」リリース!メンバーそれぞれが新たなチャレンジをした、開発の裏側とは

「Makuake」のプロジェクトとサポーターのより多くの出会いを実現する為の機能として、待望の「応援クーポン」が2022年12月にリリースされました。本当に多くのステークホルダーを巻き込んで走り抜いたこのプロジェクト。社内で毎月表彰されているベストプロジェクト賞も受賞しました。限られたスケジュールの中で開発本部メンバーがどのように開発を進めていったのか、裏側を公開します。

話し手紹介:
・開発本部 MAX Relationチーム プロダクトオーナー 尹
・開発本部 MAX Relationチーム エンジニア 大城
・開発本部 Paymentチーム エンジニア 仲尾

マクアケの未来のために必要不可欠な応援クーポン機能

―「応援クーポン」リリースお疲れ様でした!まず、応援クーポンの仕組みを教えてください。

尹:「Makuake」でサポーターがプロジェクトを応援購入した際の応援購入金額に割引が適用される機能です。「Makuake」では日々様々なジャンルのプロジェクトが公開されていますが、初めてもしくは久しぶりに応援購入をする方が気になるプロジェクトを応援しやすくしたり、ヘビーユーザーの方でもいつもとは異なるジャンルの応援購入をするきっかけを提供することで、応援購入をさらに広げることを目指しています。

―全体としてどのようにプロジェクトを進めて行ったのか教えてください

尹:2022年4月からプランニングを始めて、2022年12月のリリースを目指して進めていました。

プロジェクトの実行者ではなく、マクアケの負担で応援購入金額が割引かれるクーポン機能があったらいいよね、という想いは経営陣から現場レベルまで共通認識として持っており、WHYとWHATに関してはコンセンサスがある状態だったので、HOWからすり合わせを行っていきました。

WHY(なぜやるのか)
=「Makake」掲載プロジェクトとサポ―ターの出会いを促進し、さらなる応援購入の広がりを目指す

WHAT(何をするのか)
=「Makuake」らしい割引の仕組みを作る

かなりぎりぎりのスケジュールだったので、MVP(Minimum Viable Product)という、「まず最低限必要な価値提供ができるプロダクトを短期間・低コストでリリースし、ユーザーのニーズを検証しながら少しずつ製品・サービスの開発を行う手法」を用いてプロジェクトを進めました。応援クーポン機能としてまずこれがないとダメというポイントを定めて、そこに向かって進めていったというのが大枠の流れです。

www.shutterstock.com

ー具体的にはどのようにプランニングを進めていったのですか?

尹:まず、UIの仕様やどのような体験設計をするのか、上司やもう1人のPOと毎日のようにディスカッションを行いました。プロジェクトの方向性のすり合わせや細かいコンセンサスに関しては、初めにきちんと土台固めをしておくのがカギなので、関係各署のみなさんと対話を重ねました。

リモートだとちょっとした会話ができないので、役員室のあるフロア(コミュニケーションフロア)に張り込みをして、役員の方々を捕まえて確認やすり合わせを行ってましたね。社長室にもよく突撃していました(笑)。

開発のほぼすべてのチーム、広報、法務、経理、マーケティング、CS、キュレーターなど本当に多方面の部署のみなさんと関わらせてもらいながら進めていきました。

4月・5月にプランニングをしっかりと行った後、6月から大城さん・吉良さんをはじめとしたエンジニアのみなさんが入ってくれて応援クーポン開発チームが立ち上がりました。8月ごろからはPaymentチームの仲尾さんも入っていただき、何とか目標だった12月中にリリースができました。

リリース後は、社内から「スケジュール目標通りのリリース、おつかれさま」「応援クーポン楽しみに待ってました、おめでとう」という声をたくさんいただき、本当に良かったなと思っています。

MAX Relationチーム 尹

チームの垣根を越えて、開発本部一体となって開発を進める

ー開発チームとしてはどのように開発を進めていったのですか?

大城:応援クーポン開発チームとして、実際にシステムのUIや管理画面を作っていきました。

管理画面設計仕様書

僕はもともとAndroidアプリ領域の担当だったので、まず既存のシステムの構成や、応援クーポン開発に必要な技術・言語を知るところからのスタートでした。MAXチームの中で対サポーターへ価値を届けるRelationチームやPaymentチームなど、開発本部内のいろいろなチームを巻き込んで全体設計を進めていきました。

開発チームの編成図(エンジニアピッチ資料より)※2023年2月時点

仲尾:Paymentチームとして応援クーポン開発にジョインしたのは8月中旬くらいですね。大城さんがRelationチームで設計されている応援クーポンを、決済とどう連携して割り引かれた注文を発行していくのか、それぞれのデータの連携をどうするのかといった細かい部分を設計していきました。

Paymentチームとして金額のずれが発生するのは絶対に防がないといけません。経理部が締め処理まで問題なくできるようなフローにする点に重きを置いてやっていました。

※Paymentチームの紹介はこちらの記事も是非ご覧ください!

尹:Paymentチーム、QAチームの方の巻き込みはもっと早くできればよかったなというのが反省点ではあるんですが、みなさん主体的かつ本質的に動いてくださって、課題と感じたところは遠慮なく意見を出し合えて進められた点は本当にありがたかったですし、感謝しかありません。

Paymentチーム 仲尾

仲尾:リリース前に社内でテスト利用を行い、各部署の人が気になる点や改善コメントをフィードバックしてくれたのですが、全社で一緒にサービスを作っていることを感じられたのがうれしかったですね。

リリース後に早速注文で応援クーポンが使われているのを見ると、自分達が作ったものを実際に使ってくださっていることが実感できてエンジニアとして本当にうれしいです。

大城:応援クーポンリリース後のキャンペーン状況をマーケティングチームが社内で共有してくれていたのですが、効果が目に見えて現れているのを感じられて、わくわくしたのを覚えています。

―プロジェクトを進めるにあたって意識していたことはなんですか?

尹:「マクアケの世界観」と「サポーターの使いやすさ」のバランスです。

「Makuake」の「応援クーポン」は、はじめは実はクーポンではなくチケットという名称を使おうとしていました。クーポンと呼んだ場合、安さを訴求するイメージが伝わってしまい、マクアケが大切にする応援購入体験のメッセージが伝わらない可能性があると考えたからです。

関係各部署と本当に何度も議論させていただき、最終的にはサポーターがわかりやすいようにクーポンという単語を使うことを選択しました。ただクーポンとするだけではなく、マクアケの世界観に合ったネーミングとして「応援クーポン」と名付け、リリースに漕ぎつけました。

プランニング初期に色々書き溜めていたfigjam

それぞれの社員のチャレンジが、マクアケの未来をつくっていく

―今回、皆さんそれぞれ大きな挑戦をされたと聞きました。

尹:僕としては2つの新しいチャレンジがありました。

ひとつは転職したばかりで、新しい職場での初めてのプロジェクトだったということ。
もうひとつは、前職のマーケ職からキャリアチェンジをしているのでPO(プロダクトオーナー)という職種が初めてだったということ。

立ち止まって考えていてもしょうがないので、体当たりで進んでいた感覚です。

大城:僕もネイティブアプリ開発から、Webのフロントエンドもバックエンドも触る領域への大きなポジションチェンジでした。

MAX Relationチーム 大城

もともと大井さん(Field CTO)に新サービスの開発に携わってみたいと希望を伝えていたところ、「応援クーポンの開発やってみない?」と提案をもらったプロジェクトに自分で手を挙げて参加したので、知見のないところからキャッチアップが必要な状態でした。

また「Makuake」はマイクロサービス化を進めている最中なので、今はモノリスな部分(PHP、jQuery)もマイクロサービス(Golang、Vue.js)も両方あって、言語やフレームワークも複数あります。わからないことはデイリーススクラム(朝会)で各チームのエンジニアやField CTOに相談して解消していきながら進めていきました。

―Androidの開発は1人で担当されていたんですよね?

大城:そうです。もともとAndroidアプリは僕1人で担当していたのですが、少し前にアプリのFlutter化を実施したため、他のメンバーもAndroidの対応ができる環境になっていたんです。開発環境を改善し1人が抱える業務をなくす動きが部署内であったことで、自分の余力が出来、新しいことにチャレンジできました。チャレンジを任せてくれる風土と共に、チャレンジをしやすくできる環境づくりもあり、それがプロダクトの開発にもつながっていると感じています。

仲尾:僕も今回のプロジェクトで、決済のプロジェクトリーダーとしての役割を初めて担当しました。タスクの整理やロードマップを引いていくというプロジェクトリードの部分は初めてのことだらけでしたね。

応援クーポンを実現するために、Paymentシステムとどう連携するのか整理したり、今までは1つの売り上げ単位だったものを、割引した金額はどう分割して管理したらよいのか、といったわからないことずくめに取り組んでいったという感じです。専門性執行役員の井野岡さんやQAチームに全力でバックアップしてもらいながら、期日内に問題のない状態でリリースできたのは大きかったです。

―仲尾さんは開発本部内のアワードも満場一致で受賞されましたよね。おめでとうございます! 

仲尾:CTOが独断で選ぶのではなくて、開発本部のメンバーが投票して選出される賞なので、みんなに評価してもらって純粋にうれしいです。挑戦する人をたたえる風土があるのも、挑戦しやすいというのがあると思います。

尹:マクアケの組織は、尊重して任せてくれる組織だと思っています。上からトップダウンで言われたことをやらなきゃいけない、というのではなくて、自分がやりたいと手を上げたらどんどん任せてもらえる。なので挑戦しやすいんです。

―大きなチャレンジを成功につなげた後、これからやってみたい事を教えてください。

尹:MVP(Minimum Viable Product)のサイクルをもうすこし小さな単位で絞り、開発から実装までひとつひとつのサイクルをコンパクトかつスピーディにアウトプットしながら検証を進められるサイクルにしたいと思っています。プロダクトの切り分け精度を上げながら、「応援クーポン」のアップデートを行っていこうとしています。

大城:今後はスクラムマスターとしてチームを引っ張る役割になるので、Relationチームの社内発信を強め、よくやってるなと思ってもらえるようにしたいと思ってます。

仲尾:クーポンの開発を通じて、Paymentシステム関連で改善するべきポイントが見えてきたので、それらを改善することで今後の開発の起点になるかなと思っています。新しい決済手段の導入などやりたい事はたくさんあるので、引き続き色々とチャレンジしてアウトプットを出していきたいと思っています。


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